ソロモンの偽証 感想

藤野涼子藤野涼子

その他若い俳優たち

宮部みゆき原作 生徒のみで行う校内裁判

前編、後編があるんですが

まとめちゃいます。

合わせると260分くらいの映画になるんで。

前編はミステリー色強いです。

一人の少年の死が自殺なのか他殺なのか

それを中心に生徒の人間模様が絡み合うんで

一種の謎解きっぽくなってました。

出ている生徒役の人たちも

個性強い人が多いため

知名度なくても、わかりやすい。

後編は学校で行う裁判が主。

これには中学生らしい

悪く言えば学級会?の延長みたいで

グダグダになってきてました。

最近の宮部みゆき作品は読んでないんで

こういう推理小説も作るのか?

と、戸惑いました。

それとも映画にしちゃったからダメだったのかな。

何をピックアップして話そうか。

中学生の視点で考えた方がいいのか。

「それでも生きていく」決意を最終的に見出したかったのか。

「口先だけの偽善者」に自分たちをあてはめたかったのか。

与えられた役割を全うする大切さを見せたかったのか。

最後、生徒たちが笑顔でそろって

裁判を終わらせて歩いてる姿が

そらぞらしいというか

勝手にやりたいことやって〆てるけど

本当の問題解決できてないよ?と思った。

ああ、柏木君について考えてみることに。

彼はなんで自殺したん?

学校でいじめられてたから?

でも途中から不登校になったよね。

神原君にずいぶん挑戦的な言葉はなってたよね。

家では問題行動はなかったのか。

学校でのいじめのみにしては

弱弱しくなく、

生意気だけれど個の世界はしっかり持ってた。

かまってほしいタイプらしいから

神原君に気持ちを吐き出してたけど。

要はこの子がみんなを振り回した発火点。

校内裁判で同席していた柏木君の親は

いろんな事実が見えてきていく中で

そこに座っていることが苦痛じゃなかっただろうか。

不良の大出君は無罪になった。(実際殺してないし)

神原君が「自分が裁かれるべき」みたいなこと言ってたけど

電話ゲームの真実を知った柏木両親の気持ちって

血の気引くんじゃないかな。

両親のその後のシーンって映ってなかったけど。

大出君も神原君もどうでもいいや。

三宅樹里と松子ちゃんの話を広げていったほうが

面白くなりそうだったのにな。

松子ちゃんの、家族で食卓を囲んでゴハン食べてる姿が

とっても美味しそうに食べてて可愛かった。

松子ちゃんをもっと見たかった。

あと森内先生の事件もちょっとウヤムヤ。

大出君の父親も問題ありすぎな乱暴者。

期待させるだけ期待させといて

「良かったね~」で終わらせるラスト。

全然良くなかったぜ。

ソロモンの偽証 後篇・裁判