幸せなひとりぼっち

 

 

監督 ハンネス・ホルム

キャスト

ロルフ・ラッスゴード…オーヴェ

イーダ・エングヴォル…ソーニャ

バハール・パルス…パルヴァネ

 

 

あったまるお話だが、他人事でもない話。

 

あの手この手で自殺を試みるオーヴェだけど

ことごとく失敗。

そのたびに、昔の出来事が走馬灯のように頭の中に巡ってくる。

 

おー、昔のオーヴェはカッコいい。

男前だ。

(ココリコ田中に似てもいるが)

亡くなった奥さんのソーニャもきれいな人。

 

結構、父の影響なのか

偏屈っぽいこだわりがあるオーヴェ。

 

車はサーブ。

隣人がボルボに乗ってるのが気に入らないらしく

仲良かったのに車のせいで疎遠に。

いいじゃん、そんなのどうだって(笑)

 

新しく引っ越してきたイラン人のファミリー。

その奥さんがとてもとってもいい味出してる。

明るくて世話好きで。

ズケズケ言う性格もこの映画の中では悪くはない。

日本人ならオーヴェみたいな偏屈オヤジが近くにいたら

絶対に声もかけなければ、煙たくするか、スルーするだろう。

でもオーヴェの怒鳴りも構わん、ってなぐあいに

イラン人の奥さんは日々接してきてくれる。

オーヴェの数々の自殺行為の防御もイラン人奥さんだし。

 

 

この映画、スウェーデンでは

映画史上歴代3位らしくって

爆発的ヒット作品だったんでしょうね。

 

オーヴェは顔も体格もいかついし

さも~なオヤジさんで、彼自身には笑いどころが全くないんですが

途中途中、他の人の絡みで

ポカっと胸があったかくなるシーンが多々。

 

猫だったり、子供だったり、生前のソーニャだったり、隣人だったり。

主人公のオーヴェをめぐる他のものたちの使い方が

とってもナイスだと思います。

 

ただね、日本人が若すぎるのか?

このオーヴェ、59歳の設定らしいんだ。

でも実際のこの映画のオーヴェを演じた俳優さんは

どう見ても60後半から70代にしか見えないんだよね。

59歳には全然。

ここだけは違うんじゃないの?と感じた。

 

 

意外な掘り出し物の映画でした。

 

 

 

 

 

幸せなひとりぼっち(字幕版)