ある優しき殺人者の記録

 

 

監督 白石晃士

キャスト

ヨン・ジェウク…サンジュン

キム・コッピ…ソヨン

白石晃士…田代

 

 

かなり世間の評価は低いんですが

私はそこまで悪くはなかったと思います。

だからって高評価でもない。

 

さすが韓国。

残酷さやグロさがやばめだなーと思ってたら

監督は日本の人でした。

しかもカメラマンとして出演してる。

プラスこの人の作品を何本か見てた。

 

この先、どうなるんだろうという興味が

次々湧いてきます。

最初っからひきこまれてたんですが

犯人が主張するのは

「神様のお告げ」だからそうするしかない、らしいんだもん。

 

そのお告げも聞けば驚く内容だし。

 

私がホラーやサスペンスでいいじゃん!と思うのは

その映画を見てると

感覚的ににおいを察知すること。

実際、本当ににおったりはしないですが

それっぽい嫌~~~な感じの臭気が漂ってくるんだ。

そこがポイント。

 

これも嫌な臭いしました。

観念、逃げ場がない、もう駄目だ

っていうフレーズが頭にどんどん湧いてくる。

イコール面白い映画なんですよ。

 

が、日本人夫婦がやってきてからは

空気が変わってしまった。

なんであんなチンピ―みたいなカップルにしたのかな。

別に夫婦の異常な性癖なんてさらす必要なかったのに。

普通の感覚の持ち主夫婦で良かったのに。

ちょっとそこだけ残念でならない。

 

ラストもにょきにょき神様以降は

もう笑うしかなかったんですが

これはこれで最終的にハッピーエンド。

ホラー要素からいきなりSFファンタジーに。

そう来たか!と変な感心。

 

この映画の何はどうあれ

長回しで終始撮影してたとこ。

それこそカメラを止めるな、です。

POVだっけ?

だから余計に妙な臨場感というか緊張感、嫌な空気が伝わります。

 

つっこむところは

予想以上に人殺してるから神様との約束違うし

なんであんな廃墟団地に、あの号室に

日本人夫婦が来るねん、っていう不可思議さ。

ここを回収してほしかったです。

 

 

 

ある優しき殺人者の記録(字幕版)