Every Day

 

 

監督 手塚悟

キャスト

永野宗典…三井

山本真由美…辻村

牛水里美…津嶋

 

 

すべてにおいて柔らかい印象の映画。

音楽も、ストーリーも、人も。

 

出ている役者さんたちは

すみません、全然知らない人たちばかりでしたが

逆にそれでよかったと思う。

それに主人公の二人がベストなキャスティング。

 

知らない役者さん達だからこそ

とてもリアルに感じたし、

「それ、ある!」「そうそう!」

っていうのがとても強く思った。

実際、日常会話のセリフも、社内での出来事も、

義父さんとの病院シーンでも

普段使いするような自然なセリフが多かった。

 

屋上で弁当広げてる時に

津嶋さんが来た時の対応も、

弁当をひっくり返してしまったときも

演技感がないというのか、自然に見えた。

 

ここ必要だったか?と思えるシーンも

監督の頭の中では必要だったんでしょう。

社員の二人が一服してるとこの会話や、

蛭子さんに似てる吉田さんのゴッドハンドのくだりや。

私にはうざく感じてしまったけどな。

 

一番刺さったのが

病院待合室での義父と三井の会話。

90度近く体を折り曲げて義父に謝る三井。

したら義父が

「死んで責任取れと言ったら君は死ぬのか?」

これは…一時の感情であれ、義父の本心だろう。

でもそんなことしたって娘が元に戻るわけでもない。

同じ事態になったら、きっと自分も義父と同じセリフを言うのかも。

そしてやっぱり謝るのだろう。

 

あと2秒縮めたらよかったと思う間も。

少し長かったかも。

 

7日間の猶予の間、

いつもと同じように会社に行く三井。

飲みに行く三井。

なぜ?もう咲ちゃんに会えないんだよ?

 

見る側の解釈にもよるんだろうけど

私としてはこれは三井の妄想なんだろうと。

だから会社にも行ける。

弁当は自分で作ってるんだろう。

最後の二人の「ただいま」「おかえり」も

こういう行動をしながら

咲ちゃんと決別しようとしてるんだろうと。

 

それにしても柔らかい映画でした。

 

 

 

 

 

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