インビクタス 負けざる者たち

 

 

監督 クリント・イーストウッド

キャスト

モーガン・フリーマンネルソン・マンデラ

マット・デイモン…フランソワ・ピナール

ジョエル・ストランスキ…スコット・イーストウッド

 

 

ほぼ実話もの。

ラグビーのチームの一員チェスターは子供たちから大人気。

それは彼が唯一の黒人だったから。

ラグビーは富裕層の白人がやるスポーツ。

黒人の子供たちは裸足でサッカーをしている。

ラグビーをしてる子供たちは皆白人。

 

こういう分離されてるようなアパルトヘイト問題を

マンデラさんはここでも解決に導いてくれる。

 

マンデラ氏はどれだけの変革をおこなっただろう。

このラグビーに関することも獄中で知識を得たらしい。

彼は闘士ではあるけれど、

和解や団結により平和が訪れることを既に知っている。

2013年に逝去されたけど、きっともう生まれ変わってると思う。

たぶん10~20年後には再びどこかの地で我と戦いながら

魂を浄化させていくんだろうなと。

彼の魂は高尚だと思ってる。私はね。

 

どうせならマンデラ氏の思考、目線からと

ラグビーチームの視点からの

2つを引き離して映画にしてほしかった。

2つともどっちも濃い内容なんで。

 

後半、ラグビー勝戦の時の

あの一つにまとまった観客たちの応援。

今の時期こんなに集客で盛り上がることも遠のいてるので

見てて血が騒ぐほどの震えと興奮。

 

勝戦の途中途中、道で一人の黒人少年が

白人警官が聞いてるラジオの傍で

じりじりとにじり寄りながら一緒に聞き入ってるシーン。

最初は少年を追い払おうとしていた警官たちも

次第にラジオに集中して耳を傾け、

優勝してからは少年を交えて大喜び。

これもラグビーにより差別の壁を取り払った。

なんか泣けそうな光景だった。

 

ラグビーに限らず、スポーツは

国や人種や貧富の差など隔たりを超えて

楽しんで見れる。

戦争という殺し合いの戦いではなく、

スポーツという戦いで

観客も選手も同じ気持ちで団結して戦える。

これこそが平和につながるのに。

 

マンデラ氏の崇高な思いや行動は決してブレない。

どんなに自分を苦しめてきた白人に対しても赦し、

国をまとめようとしてる。

なんて偉大な人なんだ。神だな。

 

それに引き換え、この度の五輪は…

私の国の首相は…

 

 

 

 

 

 

 

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