監督 近浦啓
キャスト
ルゥ・ユウライ…チェン・リャン/リュウ
藤竜也…弘
松本紀保…香織
あらすじ
不法滞在者となったチェンは他人になりすまし
山形の蕎麦屋で住み込みで働くことになる。
リュウという名で。
中国にいる母や祖母には本当のことが言えない。
寡黙だが蕎麦打ちを教えてくれる店主の弘。
仲間は捕まったり、もっと割のいい仕事や
はたまた中国に戻ろうと言ったりもするが
ある日、出前で行った先のアトリエで女性に出会う。
日中合作映画ですね。
中国人青年のチェン(リュウ)。
性格としてはおとなしい子なんでしょう。
それに母と祖母に対して、家族思い。
ちゃきちゃき祖母の発言にもグッと耐えたりしてる。
この子、いい子なんだろうなあというのがわかります。
なぜか中国はじめ、日本でないアジア系の男子は
車の整備工になるのが夢だ、という人が多いです。
私が今仕事で行ってる、外国人寮の男子もそう言ってた。
悪い日本人のあっせんで人の名を使い、
周りはみんな良い人ばかりだけど
真実を決して語れないし、常に不安がつきまとう。
そんな葛藤する気持ちがリュウくんの哀しい顔に現れてます。
リュウくんが女性と歌ってたり、
弘と晩酌しながら語ってたりの笑顔シーンは
見てると和みます。
ああ、この子に早く安穏の生活をさせてあげたいと思う。
藤竜也は天下一品!
なんだ、あの背中姿は。
すっかり蕎麦職人にしか見えませんでした。
店が休みの日の、私服でしゃれた格好もキマッテマス!!
いくつになろうと藤竜也はカッケエ!
藤竜也をウィキで調べると
映画と同じ、北京生まれでした。そうなんだ!?
本来、技能実習生として日本に来たのに
冒頭は湯沸かし器窃盗からシーンが始まるので
彼がどうしてこうなったかの経緯がわかりませんでした。
で、ラストもその後の未来はどうなったのかもわからずで…。
この映画に限らずの話ですが
希望を持ってやってきた日本。
大金いっぱい稼げると夢見てた日本。
現実は実際そうでもない日本。
叶った人って果たしてどれぐらいいるんだろう。
映画の中のリュウくんは…明るい明日がなさそうに感じた。
私が勤めてる外国人寮の話は
また別の機会で。
もう少ししたら辞めるから。