監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト
エミリー・ブラント…ケイト
べニチオ・デル・トロ…アレハンドロ
ジョシュ・ブローリン…マット
冒頭の捜査→突入から爆破でド派手に始まったぁ!
FBI女捜査官が活躍するんだな、と思いきや!!!
なんなんだ、この予想もしなかった展開は。
重役出勤ならぬ、途中からの重役登場してきたデルトロ。
そう、べニチオデルトロwwwwww
彼を見るとニヤケが止まりません私ww
好きってわけじゃないのに、個性が強すぎてなぜか笑える。
その彼こそが主役の座をかっさらっていきましたぁ!
やはりな。
踏んだとおりだ。
だって我らのデルトロですもの。
主人公だと思ってた腕が立つ、優秀なFBI役のエミリーブラントが
麻薬カルテルという普通の犯罪以上の闇を追う世界では
後ろのほうから眺めてるだけの新人子ジカちゃんのような
存在になってました。
なんて恐ろしや~。
メキシコっていえば、私の知ってるイメージだと
サボテンをバックに、気のいいオジサンが
バンジョー片手に陽気に歌ってることしか…。
とんでもございませんでした。
ある地域だと、バクチク音ではなく銃撃音。
その音が遠くで聞こえながらサッカーしてる少年の日常。
メキシコのファレスという街の様子は
文字にもしたくないほど動悸が激しくなるような場所。
加えての相乗効果で
あの不安を掻き立てるような音楽。
飛行機の上空から見てる映像や
アジトに向かってる赤外線カメラを通しての撮影は
ホラーに近い緊張感があって。
で、あのドキドキする圧強めな重低音響く音楽と合わさるので
なんだか恐怖。
全く私の知らない怖いメキシコでした。
無法地帯ってこういうとこなんだ。
そんなドス黒そうな麻薬カルテルのボスを追う
デルトロの不気味さが余計に引き立ったわ。
なんだかんだと、
状況がこうだったというのは最後の方でわかるんですが
見ているこっちはよくわからないけど
でもちゃんと見てないといけないんだぞ、という
心理的に脅迫めいた映画でした。
やっぱデルトロが出演すると身が引き締まるわ。