運び屋

 

 

監督 クリント・イーストウッド

キャスト

クリント・イーストウッド…アール・ストーン

ブラッドリー・クーパー…コリン・ベイツ

アンディ・ガルシア…ラトン

 

 

すごいなあ、いつまで映画を作り続けるのだろう。

たぶん体がいうこときかなくなるまで

彼は映画を作り続けるんだろうね。

この映画の時だって、主人公アールと同じような年齢。

今、90歳超えてまだ監督してるしね。

 

実話のようです。

ホントにいたんだね。

80歳で運び屋やってた人。

とんでもないやつだね(笑)

 

だって、最後まで見てみればわかるけど

まあ最後は自ら「有罪だ」と認めて刑務所入るんですが

最後まで好き勝手、自分のことしか考えない人だよ。

これ、裁判で戦って仮に情状酌量かなんかで刑軽かったら

後々ものすごい大変な労力と謝罪にまわらなきゃならない。

 

汚い金と知っておきながら報酬を受け取ったわけでしょ。

それで車買って、ブレスレット買って、

孫のいろんなことに金出して

たたんだ農場を買い戻して

なんだっけ?どっかの施設の金まで出してあげて。

本人は刑務所に入ってしゃあしゃあと花作ってましたが

ケツ拭きは残された家族がやらなきゃいけないわけ。

 

なんで家族、特に口さえきかなかった娘は

許すことになってんだ?

本人自ら「有罪だ」と罪をあっさり認めたから?

いやいやいや、これ以上許しがたいことはないでしょう。

孫が「農場は任せて」とか言ってたけど

そんな手を汚した金で買い戻した農場、

経営は続けられるんですかい?

 

でも娘が「居場所がわかるだけでも安心よ」

ってなセリフ、これ、わかる。

今までどこにいるかすらわからなかった老人なんで(笑)

刑務所にいれば会えるというのは安心。

独りで野垂れ死にはないだろうし。

 

お年寄りは時にはヤバすぎる暴言も吐いたりします。

二グロ…おいおい、普通にヒヤリとしちゃったよ。あのセリフ。

こういうセリフもイーストウッドがあえて入れたのかね。

シロの中にメキシコ人とか。

差別用語が怖すぎるわ。

 

そんな怖いもん知らずの老人なんで

発言は勇ましいんですが、たまたま運が強かった

としか思えない。

麻薬組織のやつらもなんだかんだ文句言いつつ殺さないし。

 

あ、組織で思い出したけど

携帯をアールに渡したよね。

これで連絡するからと。

で、寄り道が多いアールじいさんの居場所がつかめないと

ヤキモキしてる箇所がある。

携帯渡したよね。GPS機能はついてる…よね?

今時だから。

うーん、だったらどこに寄ってるか居場所わかるよね。

なんだろう。組織…バカ?

 

車で運んでる最中、

ラジオから流れる曲を一緒にのんきに歌ってる

アールに微笑んでしまいました。

やっぱり長生きの秘訣は好き勝手に生きてるってことだ。

 

 

 

 

運び屋(字幕版)