小説編:告白

相方が勧めてくれたので読んでみた。
映画は知ってたけどまだ観てない。
評価は高いようですが、それは後ほど。

読んでみての感想。

読んだら止まらない。
それが好奇心からなのか、スッキリさせたいからなのか
一気に読破してしもた。
各々の視点からの気持ちや行動がクロスしながらの
一人語り章なので
この人はこの時にこう思ってたんだ、というのが
それぞれ違ってて面白みがあった。

全体を通して哀しいなあと思った。
不快感を通り越して哀しさがこみ上げた。
命の尊さとか重さとかそういうんじゃなく
誰に同情するでもなく
復讐に共感するわけでもなく
結局みんな自分「だけ」がスッキリすれば満足してる。
しかもよけいな頭を使って。

無関係の人たちまで巻き添えくらってるっていうのを
当人は知ってか知らずか。

小説だからといっちゃそれまでだが
みんなが冷静すぎ。
あり得ないことが起こっちゃってるんだから
もっと半狂乱になって動くのが人間ってもんじゃないか?
脳みそ詰まりすぎてゴールに向かうのに遠回りしながら動いてるわ。
少年Bの心情は無知がゆえにちょっとは人間っぽかった。

なんだかんだ言いつつ、話に引き込まれたことには変わりないので
出来は悪くないです。
松さんの演技も素晴らしいようなので映画もいずれ観ようっと。