アイズ(2015)

伊藤万理華…山本由佳里

山田太一…山本和弘

おぞねせいこ…山本由布

・お母さん、なんでそんなに冷たいの?

良いところを先に言うと

鈴木光司 が原作だっていうこと。

最近、本読んでないんで彼の作品は知らないでいた。

あとお父さん役が俳優の山田太一ってこと。

滑舌も良く、優しそうなお父さん役にピッタリはまってた。

それと翔太がなかなか可愛い。

子役としての演技は今一つだが、愛嬌がある。

この映画の悪いとこ。

そりゃあもうキリないな。

主役の子は乃木坂の子。

ボソボソ声なんで、聞き取りづらい。

素に近いようなセリフで発生してるため

小さな声だと何言ってんだか。

でも、棒演技ではなかったよ。

山田さんと奥さん役のおぞねさんは

ハッキリ口調で聞き取りやすいから

余計に主人公の声が通らず。

あと誰目線の回想シーンか知らぬが

車に轢かれた女性が

幽霊なのか、妄想なのか。

時たま部屋に出てくる同一の女性も

ラストの主人公の小さい時の翔太抱きしめる女性の回想も

幽霊だか、現実の人なんだかわかりにくい。

そう、わかりにくいんだ。

たぶん原作はもっとわかりやすいのだと思う。

表札に毎回刻まれるアルファベット。

冒頭の友人のバス事故。

時たま見える髪ボサボサの少女。

オチを知るまで

主人公のお母さんの冷たさやヒステリックさが

ずっと不可解だった。

もしかすると

本当の母親じゃないのかも。

もしかすると

更年期か脳の病気なんではないかと。

でもオチを知ってから納得。

そりゃあ、お母ちゃんはあんなふうになるよな。

正気でいるほうが大変ってもんよ。

面白かったのが冷蔵庫の中身のもの。

なんでやねん!

扉閉まる瞬間もウケた。

アイズ