マザー!

ジェニファー・ローレンス

ハビエル・バルデム

エド・ハリス

・ある特定の人たちへ向けた映画なもんで日本上映中止

あれ?見出しの言葉を略したら

違うニュアンスになっちゃった。

そういう意味じゃないんだなー。

このジャケット、

ジェニファー・ローレンスが微笑んでる絵で

一体どんな映画なのよ、と思ってた。

上半身アップだから全然知らなかったけど

実は手に持ってるのが心臓という。

出演してる人たちは

こぞって役名がありません。

呼び名も「あなた」とかなんでわかりません。

で、平和に暮らしてた夫婦の家に

次々と人がやってくる。

しかも夫は追い出すどころか、受け入れてしまうんで

妻の怒りと疑問と混乱がジワジワと。

物語は妻側視点なんで

一緒になってイライラしまくり。

話が進んでいくうちに

どうやらこれはキリスト教的な話の流れかと。

見終わった後で調べたら、確かにそうでした。

夫が創造主で、妻が地球。

最初の変な夫婦客はアダムとイブらしい。

っていうか、そんなことは最後の方で

嫌とばかりに知るわけなんですが

どうにも自分の部屋に

勝手に入ってくる人間たちがもう嫌で嫌で…。

自分ちにいきなりズンズン知らない奴が上がってきて

ケンカが始まったり

物を盗られたり、壊されたりしたらどうよ?

挙句の果てに

やっとこ出産した自分の息子が

殺されて食べられちゃったらどうよ?

半狂乱になるわな。

息子を惨殺したんだから自分も人々を殺すわな。

そこまでされて

夫は人々を赦す???

はぁ~~~~~~~???

夫、お前も殺すぞ、になりますよ。

ずーっと見てくうちに

ジワジワと不快指数が高まって

最後にはこの怒りの矛先をどこに向けたらいいのかと。

監督は一般の人向けに作ったわけではなくって

特定の人に向けたものだと言ってるそうです。

で、あまりにも描写がアレなんで

日本では公開されなかったそうです。

特定の人向けか。

聖書をケチョンケチョンに嫌なパロディに仕立て上げ

迷惑顧みず人んちで暴れまくる群衆は愚人な人間。

夫は神らしいが、

妻の願いを聞き入れない自由すぎるオジサン。

ここまでプロパガンダだと

相当見ていてキツイものがあります。

なんか、もう

見終わった後はグッタリしてしまいました。

マザー! (字幕版)