あゝ、荒野 前篇

 

 

監督 岸善幸

キャスト 

菅田将暉…新宿新次

ヤン・イクチュン…バリカン

ユースケ・サンタマリア…堀口

 

 

長い映画なんで見る時間をたっぷりもうけないと。

ってことで、ようやく前篇は見ることができました。

 

原作が寺山修司なんで、

彼の放つ世界観を丁寧に描くと

これだけ長いのかなーなんて思ったりも。

 

もちろん読んだことないんですが

平成っぽく脚色されてるようです。

が、昭和のころの歌舞伎町当たりの雰囲気も消さずに。

 

菅田君が濡れ場を演じてるシーンを初めてみました。

エロくない(笑)

役柄なのかもしれないけど

ボクサーの時も恋愛の時も本能で動いてる人みたいだわ。

 

ちくわブラブラの高橋和也

村人から鬼畜まで演じられるでんでんも

わきを固めてる人も素晴らしい役者さんたち。

 

ただ

自殺を防止する会の展開だけは

どうしてもなじめない。

これはこの映画に必要だったのでしょうかね。

全然接点がないように感じたけど

後篇にからんだりするのかな?

ああ、父ちゃんか。

でももうアイツが自爆して終わっちまったが。

 

ボクシング映画ってのは

安藤サクラの「百円の恋」でもそうでしたが

徐々に上達していくサマが見ていて楽しいです。

 

最初はパンチひとつとっても

脇が甘くって

ただ単にサンドバッグをバンバン叩いてるような

がむしゃら「だけ」のポーズ。

でも上達していくうちにどんどん決めのポーズになってってる。

 

役者さんたちは役作りとして

減量もすれば、技も覚えなきゃいけなくて大変でしょうが

見ている側にしたら鍛えていく過程が非常に面白いのです。

 

バリカン役のヤン・イクチュン。

初めて知りました。

彼もまたうまく役にはまってる。

母性本能出ちゃいます。守りたくなるようなキャラ設定。

 

菅田君の新次役も好きですが

バリカン健二のあの内気さが

これからどう開花していくのか。

 

長さを感じずに最後まで目が離せなかった映画です。

自分がのめりこみすぎて、疲れもしなかった。

それで、後篇のこれからがどうなるのか

早く続きが見たくなりました。

期待高まるなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あゝ、荒野 前篇