自虐の詩

 

 

監督 堤幸彦

キャスト

中谷美紀…森田幸江

阿部寛…葉山イサオ

ルーセル麻希…福本小春

 

 

・小さな幸せを願ってる幸江

・大人になり、イサオと暮らすがしょーもない男

・逮捕された父が突然姿を現す

・幸江に赤ちゃんができたが事故に遭う

・目覚めた幸江。最後は幸せ

 

 

これは笑って、ハラハラして、

泣かそうとするような。

一体なんのジャンルだ?

 

一番インパクトがあったのが

何よりも中学時代の「熊本さん」だな。

全部彼女に持ってかれたぜ。

 

いくら中谷美紀が松子のような

不幸な女性を演じようと、

いくら阿部ちゃんがパンチパーマあててようと

熊本さんのキャラには勝てない。

 

で、大人になった熊本さんは

まさにそのまんまの熊本さんだった。

間違いようがない配役。

最強!

 

原作はどうなのか、チラ見しかしてないが

イサオは頑張って似せさせたっぽい。

 

「人生は幸も不幸もない。みな平等。意味がある」

んー、嘘くさいが言いたいことはわかる。

まあそれは幸江が幸せになったからこそのセリフ。

そして、そうありたいと人間は思っている。

 

原作読めばわかるのかな。

イサオの変わりようがものすごい。

ロン毛の真っ黒ずくめのライダーのようないで立ち。

 

からの、幸江が療養所から退院した時

迎えに来てくれた爽やかなイサオ

で、大阪でのパンチパーマに柄シャツ。

 

あんなに一目ぼれして大好きな幸江に対して

なぜあんなにグータラなダメ男に堕ちていったのかな。

知りたいが、映画では割愛されてる。

 

ちゃぶ台返しの決めポーズがカッコいいが(?)

何度もやられると

さすがに食べ物がもったいないと思い、笑えなくなる。

うちの家系は誰もちゃぶ台返しした人がいなかったもんで。

あれやると、どうしても小心者としか思えないんだよね。

 

熊本さんはなぜ、学校のニワトリを持ち帰っていったんだろう。

そして、

熊本さんはなぜ、カメを何匹も結わいてたんだろう。

どうする気だったんだろう。

 

東京に向かう幸江に弁当を渡した熊本さん。

思いっきり、弁当箱の中に鶏肉や亀肉が入ってるんじゃないかと

ドキドキして見ちゃったじゃないか。

 

ブコメというより

義理人情物語というストーリーですすめていったら

いくらでも見続けていたい話だわ。

 

華がある主役二人もあっぱれでしたが

やっぱり熊本さんの存在感には叶わない。

 

 

 

自虐の詩