監督 廣木隆一
キャスト
寺島しのぶ…優子
豊川悦司…祥一
松岡俊介…本間
寺島しのぶが湯船に浸かってるジャケ。
そうなんじゃないかな、という予想が
それに近い内容でした。
彼女が主役の映画って裸で体当たり的なのが多い。
この映画ではどぎついシーンはなかったです。
すぐ脱ぐ役じゃなくて良かった。
タイトルとは裏腹に
弱ってる時に見たらいけない映画。
主人公優子と同じようなメンタルの人が見たら
どっぷり共感に浸かってしまうのかも。
私は共感はおろか、理解し難い面が多くって
少々疲れてしまいました。
優子に関してはなんの感情移入もできなかったけど
トヨエツやっぱりいい味出してるわー。
カッコイイ男はすかした役をやってもつまらない。
カッコイイ男こそ、抜け感がある役の方がキマる。
トヨエツもそうだし、阿部ちゃんとかもね。
優子がつく嘘、悲しみの共有ってやつ?
彼女の周りで亡くなった人は
全然違う亡くなり方なのに
この映画は2005年作だから、それ以後だと
「東日本大震災」や「コロナ」で亡くなった設定にされちゃうのかも。
この嘘が私にはどうしても理解できない。
通りすがりの人に適当に言っているわけじゃなく、
学生時代の友人とかに嘘つくのか…って。
人の死の悲しみは濁してやり過ごすではダメなのかな。
優子の本心がよくつかめなかった。
優子と接し、通り過ぎて行った男たち。
いとこトヨエツは別として、
結局は深い関係になるわけでもなく。
ああ、そうか。
孤独にも強い女性だけど
心の拠り所がなくなってしまったんだ。
ラスト、銭湯にて。
優子に暗いオーラのような影がまとっているように
(画面ではそんな影ないよ)
見えたんだけど、
どうにか生きていってほしいと思った。
寂しさしか伝わってこなかった。
やわらかくなかったよ、全然。