嘘八百

 

 

監督 武正晴

キャスト

中井貴一…小池

佐々木蔵之介…野田

近藤正臣…棚橋

 

 

イカサマ古物商役の中井貴一

利休の贋作茶碗を作った佐々木蔵之介

茶碗のすごさをわかる人には面白かったか。

わからない人には地味に映ったか。

 

この2人が元々主役級なので

どれだけ1+1でより楽しくなるのか

期待したが、まずまずでした。

脇を固める役者は良かったわ。

飲み屋居酒屋の店長&常連客の面々も

いい仕事していた。

野田の妻に友近キャスティングしたのも見どころ。

 

でもなんだろ。

やっぱり大化けしなかったような。

 

前に録って保存しておいたこの作品。

やっと見る機会ができて、今頃鑑賞。

騙し合いの連続。

もっともっとどんでん返しを期待してたのにな。

 

一見クソまじめ風な中井貴一がカワウソ男に変身。

彼は毎度同じ髪型で、外側は役者として化けないのに

出る作品によっていろんな顔を作れる俳優さん。

 

騙す経緯の面白さより

朽ち果てた陶芸への気持ちを再燃し、

丁寧に丹精込めて偽の茶碗を作ってる

佐々木蔵之介の真剣な姿が良かった。

偽物だけど、その作ってる過程っていうとこが。

 

やっぱり彼らの子供たちの存在の描き方が

半端にさせたのかなあ。

子供らの結婚式からラストのドタバタはいらないでしょ。

どうにかそれを見せても

空港シーンはホントに余計だわ…って思った。

 

そうそう、前野君が作ってたジオラマ

なかなか気になる存在というか

ジオラマ作りなんてどういう意味でこの役を?

これはどこかで使われるはずだよね?

と思ったら、それ以降出てこなくなってつまんねーの。

意味持たせてないとこに落胆。

 

これで子供らは金持っていなくなったんで

次作は出てこないよね、と思うんだけど

どうなんでしょう。

乗りかかった舟なんで、期待せずに次作も見ます。

 

 

 

 

嘘八百