ほんとうのピノッキオ

ほんとうのピノッキオ[Blu-ray]

 

 

監督 マッテオ・ガローネ

キャスト

フェデリコ・エラピ…ピノッキオ

ロベルト・ベニーニ…ジェペット

マリーヌ・ヴァクト…妖精

 

 

これは好き嫌いがハッキリ分かれそう。

私は最初こそ違和感があったのに

グイグイとこの世界にハマりました。

 

なんと言ってもこのピノッキオのメイク。

他、出てくる皆々のメイク。

これはCGじゃなくって、すべて特殊メイク。

ピノッキオ役の子の顔に貼りつけていくんだわ。

顔だけじゃなくパーツすべてだね。

それも一回一回使い捨てらしいらしい。

じゃあどれだけ同じのが作られたんだろうと思うと

ホント気の遠くなる作業。

子役の子もメイク時間によく耐えたね。

 

 

この最初のピノッキオの特殊メイクに

最初こそ「ん?キモッ?」となりましたが

徐々に愛着がわき出して

食べてるシーンや笑ってるシーンも可愛く思え、

しまいには最後に人間になったピノッキオに対し、

木のピノッキオの方がかわいいだろうに、

とまで思う始末。

すっかり虜になりました。

一番は声がかわいかったね。

 

自分が幼かった頃から

ピノキオの物語にふれてきたため

どこが脚色されて、どれが本当の話なんだか。

サメに飲み込まれたのではなく、クジラだったような記憶。

鼻が伸びるのは

ゼペットじいさんとのやりとりで嘘をついたからじゃなかったっけとか。

そもそもゼペットさんって、あんな人だったっけ。

貧乏だったっけ?

さくらんぼ親方の方が

ゼペットじいさんの風貌に近かったような。

一体どれが「ほんとうの…」なんだろうね。

 

白木実風なコオロギも生きたままだったっけ?

木に吊るされてピノキオ死んだっけ?

マグロが人面魚でシーマンみたいだなーとか。

学校の先生の喋り方は何?コメディアンの人か?

なにかと色々斬新で終始画面に注目しっぱなしでした。

 

このビジュアルがキモッと思わなければ

たまらなく好きになれる一作だと思います。

もう一回観たいな、と思うほどハマった映画です。

 

 

 

 

ほんとうのピノッキオ