監督 ダリウス・マーダー
キャスト
リズ・アーメッド…ルーベン
オリヴィア・クック…ルー
ポール・レイシー…ジョー
ドラムスの聴力が徐々に衰えてきた主人公。
聴覚障害を持っている人たちのコミュニティで生活する。
機材や車を売り払い、どうにか資金をやりくりし手術して
収音マイクを装着するも
聴こえてくるのは雑音に近い音ばかり。
おおまかなあらすじで言うとこうです。
主人公の徐々に耳が~っていう視点?聴点で
話が進んでいくので
見ている自分もものすごく不安になってきたわ。
好きな音楽することさえもできず
恋人との生活もコミュニティに入ることによって遮断され
いきなり手話をしてる皆さんと一緒に生活しなきゃならない。
自分だったらどうしていけばいんだろう。
其処の生活に馴染めず、荒れ狂うかもしれない。
絶望するかもしれない。
なんで外部と接触を絶たなきゃいけないの?って思う。
でもって、せっかく手術したのに
聞こえてくる音は収音マイクのせいで
人の声のやかましいノイズだったり、
不快極まりない鐘の音だったり。
アカデミーの音響賞を獲ったぐらいなので
主人公の聞きとりづらくなってくるとこや
マイクの雑音がホントに怖くて不快でリアルじみてました。
恋人ルーとそのパパのパーティーで
親子で演奏しながら歌ってた曲はなんだろう。
パーティーなのにあの不気味な歌は何?
全然そぐわないような選曲に聞こえた。
主人公の装着した音でそう聞こえたのか
元々がそういう曲なのかわからないけども
暗い曲でした。
最後の彼がマイクを外した瞬間の無音。
そして彼の表情。
気持ちとしては切ないような
吹っ切れたかのような複雑な心境になりました。
でもきっと彼は
コミュニティに戻って
第二の人生を歩むんじゃないかなあと思います。
誤解を招く発言かもしれませんが
突発的に難聴を患う人は
こういう風な音の聞こえ方で
徐々に悪くなっていってしまうのかな
と感じました。