監督 フランチェスコ・ファラスキ
キャスト
ヴィニーチョ・マルキオーニ…アルトゥーロ
ルイジ・フェデーレ…グイド
ヴァレリア・ソラリーノ…アンナ
絶対味覚を持つアスペルガーの少年と
シェフの交流ドラマ。
90分くらいしかない映画だからか
話の筋の切り替えがポンポンと早いので
そこはちょっとだけ気にはなったものの
全体の色味でいうと
暖色というか、オレンジ色がパ~ッとかかってる
(個人的な感覚なんで、実際そんな色は出しておらず)
ような空気感のある話でした。
タイトルにレシピとあるので
てっきり唾ごっくんとなるくらいの
おいしそうな料理の数々が出てくるかと思ったら
違ったのね。
グイドの絶対味覚ってどんなの?
彼、嗅覚も優れてるよね。
料理を作る前の工程→食材の段階から
すでに足し算引き算ができてて味がわかってそう。
でも映画の会話でもあったように
適量って言葉はグイドにしたら困るよね。
程々っていうのも困る。
あと、人と触れ合うことを望まないグイドだけど
アンナにはちゃんと抱擁はする。
それとも交流していくことである一定の人とは
距離が縮まってくるのかな。
アスペルガーといってもちゃんとグイドの個性を
引き出して描かれていたところに好感もてます。
コンテストの勝敗ですが
優勝こそしなかったけれどグイドの勝利。
でも、見方を変えると優勝した人が
なんだか可哀そう。
晴れ晴れしく優勝~!ってならないよね、あれじゃ。
本人の創作料理じゃなく
審査委員長が出したオリジナルレシピで作れ、ってなったら
味はもとより最後にココアかけなきゃ、だもんね。
優勝した子、なんだか気の毒。
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