今年の一文字漢字

少し遅くなりました。

毎年、初日の出を見に行きます。

 

見に行くといっても、

家の近所に見晴らしのいいところがあって

けっこう穴場な場所です。

10数年と元日朝に行ってますが、

最近人出が増えて駐車場所がなく困る…。

 

今年は行くの止めようかと考えていたところ

意外な穴場な場所に気がつきました。

それは去年10月に亡くなった父の家。

賃貸でしたが、まだ引き払ってないのです。

今月にはもう退去しなくてはなりませんが。

 

すでに家主はいなく、がらんどうになった部屋。

ベランダから見えるのです。

朝日も富士山も。

 

父が生きてた時は、元日の朝から押しかけるのもなんだしと

遠慮してました。

もうこの部屋には誰もいないし、

ここで見れる景色は今月までなので最後のチャンスだと思い

朝6時に部屋に向かいました。

 

で、初日の出。

 

 

まーるく出てきました。

なんて良い眺めなんだ!

 

そして西の方を向けば、富士山。

 

 

 

素晴らしいっす!!

 

夏には花火大会で花火も見れるし。

この部屋を手放すのはかなり惜しい。

だからって私が引き継いで住めるわけではありません。

 

部屋、今までありがとう。

 

初日の出を見ているときに

毎年、自分だけの今年の漢字が頭に浮かびます。

去年は…何も浮かばなかったのです。

結果、私が生きてる中で悲しみの年になりました。

 

今年は「明」が浮かびました。

ふと浮かぶので、なぜにどうしてが説明できません。

本当に「明」な年にしたいです。

 

アイ・アム・レジェンド

アイ・アム・レジェンド (字幕版)

 

 

監督 フランシス・ローレンス

キャスト

ウィル・スミス…ロバート・ネビル

アリシー・ブラガ…アナ

ウィロウ・スミス…マリー・ネビル

 

 

10年以上前に見た映画なんですが、全然記憶なし。

自分のブログを見返して

記録されてるのを発見。

だから、それぐらい面白くなかったってことか。

 

話題性としては

ウィル・スミスの娘も一緒に共演したってことですかね。

それとこの映画は2度目のリメイク。

「地球最後の男」が初代です。

見とらんが。

 

で、最初に思ったことが

ディストピアものにしては甘いな、っていうこと。

これなら「今際の国のアリス」のほうが

終末的なつくりに関してはマシかな、と。

だって、人っ子一人いないのに

どうやって電気やガスや水道使えるの?

もう、ここからして甘さを感じる。

 

別バージョンのエンディングがありまして

今回通常版ではなくて

不評だった?DVDの別バージョンを観ました。

見終えた後に、通常版のエンディングをすぐに観た。

昔見ててもラストすら思い出せなかったもんで。

私は通常版「じゃないほう」が好きです。

 

ジャケットにもいますが犬のサム。

感想とはずれますが、この話を。

動物なので、似ている犬も用意するようです。

サムは3頭のシェパードを準備。

 

そのうちの1頭を

ウィル・スミスがかなりお気に入りになったらしく

譲ってほしいと

ブリーダーだか、動物タレント事務所だか、

まあ犬の所有者に話を持ち掛けたようです。

引き換えに豪邸を購入しましょう、と。

それぐらい1頭に愛情を示したらしくって。

ですが、飼い主はNOと拒否したそうです。

 

豪邸より犬への愛情の方が強かった!

そりゃ替えはきかないので当然でしょう。

 

自分のブログを見返しても

やっぱり同じこと思った。

女子供の登場いらねー。

どっちのラストにしても

彼女たちの存在は重要だし、

ネビルも彼女によって生き延びられますが。

それでもお荷物状態な彼女らにイライラ。

よくこの人たち、生きてこられたな。

 

 

 

 

アイ・アム・レジェンド (字幕版)

仮面ライダーBLACK SUN

 

 

監督 白石和彌

キャスト

西島秀俊南光太郎

中村倫也…秋月信彦

平澤宏々路…和泉葵

 

 

「ドライブ・マイ・カー」が

予想通り今一つだったので

西島さんリべ~ンジ!!

仮面ライダー見ちゃいました。

 

予告されてた時から期待してた。

なんで西島さんなのか、年齢も含めて未だに謎だけど

あくまでもミーハーな私としては悪くはなかった。

若い時の南光太郎中村蒼くんが好きなので👍。

 

さてさて、仮面ライダー生誕50周年企画。

それにBLACKが35周年ということでのブラックサン。

BLACKの頃は自分の息子が好きだったので

一緒に見てました。

 

10話ある中で、オリジナルの哀し気&儚げな曲がよく流れますが

なんといっても

10話目のOPでBLACKの主題歌が流れ始めました。

歌は倉田てつを。→BLACKの人でしたね。

おうおう、しっかり覚えてるではありませんか!

一緒に口ずさんじゃいましたわ♪

 

人間の姿から「ふむっ」と力んだら

バッタ男に変身する。

あれれ、変身ポーズとかってないわけ?と思ったら

真ん中ぐらいの話で「変っ身!」してくれました。

ああ、バッタ男から仮面ライダーに二段階変身できるのね。

 

人間と怪人が共存してる社会になってました。

ですが、怪人は差別を受けて暮らしてました。

日本ではない、まるでよその国みたいな設定。

 

あ、いろいろ難癖付ければありますが

特撮ものなんでそれを承知で見ればスルーできます。

 

バトルホッパーの音だけはかっちょいいです。

あ、デザインも好きです一応。

バイクの音=ライダーがやってくるってとこが好きです。

 

怪人たちの被り物デザインは良いです。

いいグロさ。

アネモネ怪人のキレイだけど不気味な顔が好きでした。

岳ちゃん演じるクジラ怪人。

てっきりクジラって名付けるぐらいだから

大きな風袋と思ったら

意外とスリム化していてちっこいクジラさんでした。

カマキリになった葵ちゃんは

元々体が小さいので寸胴カマキリに見えてもうた。

 

ヘイトのリーダーが今野さん。

とことん差別好きな性根が腐った役をしていて

見事な悪でした。

散り際も粉々にされてスカッとです。

そこに愛は…なかったですね。

 

そうそう、悪い役と言えばルー大柴

なかなかでした。

元々顔が濃いーし、体格もいいので

どっかの国の大統領役もできそう。

 

体格いいと言えば、三浦君のビルゲニア怪人。

他の映画で体を鍛えてるんでしょうか?

がっちり以上に丸みを帯びてきてデカッと思いました。

 

私が思う仮面ライダーって

怒りや悲しみが戦うパワーだと感じてます。

その感情が増せば増すほど動力も増してくる。

ちとデビルマンのような。

このドラマでは下級怪人も含めて

怪人たちが多かったから孤高とは言えませんが。

葵ちゃんの絶望から湧き出る力が

うまく映像として表現してるなって感じました。

 

白石監督らしい目をそむけたくなるような

ブラックな映像、ありがとさんした。

 

 

 

 

ブルー・バイユー

ブルー・バイユー (字幕版)

 

 

監督 ジャスティン・チョン

キャスト

ジャスティン・チョン…アントニオ

アリシア・ヴィキャンデル…キャシー

シドニー・コワルスケ…ジェシー

 

 

なんだこれ?

アメリカの知らない法律がまた増えた。

なんでも45~98年に養子縁組した子供は

市民権がないという。

それがなんらかの形でわかったら「法律」のため

生まれた「祖国」へ強制送還されるそうだ。

 

それを題材にした映画なわけで、

監督が脚本も主演もやった。

 

生まれた国は違ってはいても

もう物心ついた時にはすでにアメリカにいるわけよ。

記憶と言えば、自分が赤ん坊の時の

遠い一部の記憶がおぼろげにしかないわけよ。

突然に不備が見つかりました。

生まれた国に帰ってくださいと言われても

家もなければ、「祖国」の言語すら知らない。

知り合いなんて一人もいない。

どーするわけ?

 

と疑問や怒りが湧くんですが

エンドロールに実際送還された人の顔が幾人か映る。

ホントに今でもある話ってことが、なんだこれ?になりました。

 

主演のジャスティンチョンさんが

本編では人の好さそうな雰囲気なのに

首にもタトゥー、少し小悪党なアントニオ役。

ウィキ見ると、なんてまあ!

誰?というほどの爽やかな青年顔。

一体いつの写真よ!

 

けど、いい題材を問題提起してくれました。

こういうのをもっと世の中に流していこうよ。

私も知らなかったし。

急に国外追放される側に立ってみなさいよ。

なんでこういうことをアメリカは放置してたん?

やっぱ政治家はよその国でも無能な奴が多いんだね。

 

あーーー

それで警察の奴。

エースの同僚。

コイツは人間の姿をした悪魔でした。

キャシーがバシバシ殴って逮捕までされたけど

人の人生狂わせといてそんな軽い罪じゃ物足りない。

 

ジェシー役の子が

可愛すぎて、最後の泣きシーンが切なすぎて。

とんでもない良い子役を見っけてきたもんです。

 

 

 

 

 

 

ブルー・バイユー (字幕版)

ドライブ・マイ・カー

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版

 

 

監督 濱口竜介

キャスト

西島秀俊…家福悠介

三浦透子…渡利みさき

岡田将生…高槻耕史

 

 

これ、なんか賞獲ったよね。

バンバンと流れていたもんね。

2人でドライブしてるとこがよく映ってた。

 

3時間もあったのね。

5時間もかけて観たよ。

途中で、やっぱり寝ちゃったので

最初からというのを2回繰り返したわ。

 

なんだ、これ村上春樹が原作なんだ?

全く知らなかったよ。

私、嫌いなんだよね。

まわりくどいから。

 

戯曲っていうの?

夫婦の二人が感情なしでずっと

その戯曲のセリフを語ってる。

もうね、冒頭から失敗したなーと

落ち込みながらの鑑賞。

 

抑揚がない。

チェーホフ

何それ?おいしいの?

多言語。一部手話。

全く頭が追いつかない。

舞台のとこは、練習シーンも含めて

何も入ってこない。

 

ただ単に私の

得意としない分野がずらーと続いていくので

どこがどう良かったのかサッパリ。

 

しかしレビューサイトを見ると高評価。

どうして?

見てる人のほとんどが村上春樹が好きなん?

 

とても苦しい3時間でした。

西島さんと透子さんのロードムービーかと思ってた。

 

 

 

 

 

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版

いのちの停車場

いのちの停車場

 

 

監督 成島出

キャスト

吉永小百合…白石佐和子

松坂桃李…野呂

広瀬すず…麻世

 

 

言いたいことがたくさんあります。

 

コレを見るのを躊躇してましたが

思い切って見ることに。

医療ものというのはタイトルからし

感じ取ってはいたものの

Dr.コトーのようなやつかね?と勝手に勘違い。

まさか在宅医療、終末期医療だとはつゆ知らず。

 

3か月前に父を看取りました。

在宅終末期医療でした。

同じことが映画の中でそのまま起こってました。

 

冷静に心臓バクバクさせながら

またあの恐怖が蘇ってきました。

ギバちゃんが演じた議員の亡くなる前の喘鳴、

佐和子先生父上の疼痛での苦渋顔。

リアルすぎて、見るのが辛すぎた。

役者さんはそれほど入り込んでの演技でした。

病院で薬漬けにされながら

意識なく眠るように死んでいくのではなく、

在宅はある程度まで(最期まで)痛みと戦い、

付き添う家族も予兆から逝く時まで

一緒に戦います。

震えるほど怖いです。

言葉で伝えきれません。

 

それに泉谷&松金さんの老々介護。

医師が臨終時間を言うシーンがありました。

これは、医師が口にした時点での死亡確定時間です。

うちの父は私が朝、家に行った時点で亡くなってました。

まだ体が温かかった。

それから訪問看護に電話して、看護師がやってきて

死亡を確認し、それから医者を呼ぶ。

医者が来て確認して、やっと死亡時間が決定です。

たぶんであろう誤差は2時間近くありました。

死んだ時間は特に重要ではないのかもしれませんが

病院で亡くなったうちのおかんとは

違うんだ、と思いました。

 

映画見た人は皆思ってるかも。

なぜに吉永小百合田中泯を親子に?の疑問。

小百合さんは若いので

無理矢理60代設定にしても違和感はそれほどない。

彼らは同い年なんですが。

 

ですが、60代…うーん頑張っても50代後半設定で

救急救命の医師は無理がありすぎるんではないかな。

かなり体力がいりますし。

時間勝負ってこともありますし。

あんなおっとりした口調で救命処置ってないでしょ。

まほろばのように町医者や、訪問医療なら

ぴったりな役どころなんですがねえ。

 

まほろばに初めて訪れたとき。

西田敏行仙川先生が言ってたセリフ。

「世の中には顔を見ただけで

患者を不安にさせる医者と

安心させる医者がいる」

よーーーーーーーーーくわかります、これ。

人を顔で決めつけてはいけませんが

それでも顔の作りではなく、

顔つきで一瞬で判断してしまうのです。

 

コロナが始まったころにこの映画が撮影でしょ。

至近距離なシーンも多いだろうに

皆さんよく演じてくださいました。

 

で、小池栄子の無駄な演出や

モンゴルマスターの棒読みは

どうにかならなかったのですかね?

 

 

 

 

いのちの停車場

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ

 

 

監督 ギレルモ・デル・トロ

声 

グレゴリー・マンピノッキオ&カルロ

デヴィッド・ブラッドリー…ゼペット

ユアン・マクレガー…セバスチャン・クリケット

 

 

ちょうど今デルトロの「驚異の部屋」を見てる最中。

それを途中でやめてこっち鑑賞。

 

ストップモーションアニメ。

凝ったつくりがストップモーション

感じさせないところが素晴らしい。

 

でもって、デルトロの得意とする

ちょっとダークな造形キャラが際立つ。

木の人形といったら

真っ先にピノキオを想像するんですが

私の好きな木の子供はベビーグルートww

 

それは超えることは出来ませんが

この可愛くなく、頭の後ろが切り株でキショく、

目も年輪のシワの中にちょこんと穴が開いててしょぼく

いかにも「木で作りました!」

っていう姿がデルトロ作らしい。

 

褒めるところはもっとある。

コオロギのクリケットをゴキブリに変えてみたところ。

触手のとげとげ感がやっぱゴキ。

海で飲み込んじゃうやつは鯨ではなく

深海にいるデカい怪魚が海上へ。

精霊も一歩間違えると悪そうな雰囲気を醸し出してる。

 

もうまさにダークファンタジーアニメなんで

すべてが可愛くない造形だが、

デルトロ世界観で見ると味があって面白すぎるわ。

 

命には限りがある。

そして尊厳。

与える愛。

大人が見て、大人がひしっと感じるピノッキオの世界。

堪能できました。

 

我が家のコタツの天板も

劣化して剥げかかっていたりするが

大事に使ってあげようと思う。

人間じゃなくても、モノは大事に。