正欲

正欲

 

 

監督 岸善幸

キャスト

新垣結衣…桐生夏月

磯村勇斗…佐々木佳道

稲垣吾郎…寺井

 

 

「せいよく」とか言う言葉の表現とか

公開前の番宣とかでもそう、

うまくぼかされてましたよね。

 

無理矢理シリアスな設定にしてるんと違います?

ましてやこの多様性の時代に。

 

みんな何かのフェチで

みんな普通じゃない何かを抱えているものだと

思っているので

私にはあまり響かなかったな。

そこまで自らのこだわりに固執して

バリアを張って生きていかなくてもいいのでは?

と思います。

 

若さゆえなのかな。

年令重ねるといろんなことがどーでもよくなって

言い方!

おおらかになるというか、グレーゾーンが拡がるというか。

 

小説読んでるんならまた感想は違うかもしれない。

読んでないけど。

映画はなんだかぼやけてる印象。

 

家族といても孤独は感じるわけだし

自分のことを全て理解してくれる人なんていないし

「普通」というしばりで生きていかなくてもいいし。

(あ、だからって犯罪行為はダメです)

 

ゴローちゃん家の子供が不登校になって

ユーチューバーになろうとしてたみたいだけど

そんなことより

オモチャが部屋中に散らかってる方が気になった。

あと、ゴローちゃんの一人夕飯が

カレーやオムライスだけって、奥さん!アンタ何やってんの?

 

フェチと呼ぶのか

水に対して性的欲求が強いというのか

まあ、この映画の人達にしたら「水」なんでしょうが

いなくならないでね、というセリフも

ごくごく自然な流れであって。

よき理解者、共通認識もあるので

これはたとえ「水」でなくてもいいものだし。

 

私なんて異常性愛者じゃないのに

生きづらく感じてる。

時代の波についていけないし

同じ世代の好きなアーティストが亡くなっていくしで

悲しいことの方が最近多いわ。

 

もっと柔軟な思考なら

彼らは生きていくのが楽になるのになあという思いで

見てました。

 

 

 

 

 

 

正欲

BLUE GIANT

BLUE GIANT

 

 

監督 立川譲

山田裕貴…宮本大

間宮祥太朗…沢辺雪祈

岡山天音…玉田俊二

 

 

話題になってるよね。

音楽ものの映画なので興味がありました。

ずいぶんとドラマチックな話だった。

 

やはりというか、

音楽に関しては想像以上な出来栄えで

聴いて楽しむ映画でした。

なんでも、先に演奏を録音して

その後に映像を作ったらしい。

そりゃああのテンポや、ジャズのソロパートになると

動きが合わなくなっちゃうよね。

 

ジャズって…

いやいやいや、初めて数年、しかも玉田は数か月で

ステージ立てるもんじゃないでしょ笑

そこまでジャズって聴かないけどさ、

ジャズというジャンルに限らずこのスパンで舞台なぞ

ドリーマーすぎてちょっとなあ~。

 

元々の漫画はまだ続いてるのかしら?

そんなことすら知らないで観た映画ですが

十数年後のインタビューシーンや

由井さんや川喜多さんって誰だっけ?と

突然ピュッと出てきた人にワケわからずで

頭が追いつきませんでした。

 

って良い映画と言っておきながら

文句も書いちゃってますが。

あー!

声の人達が全く若手の俳優さんだと気づかず。

エンドロールが流れて初めて知って驚いた。

プロの声優じゃないのに

違和感や独特なクセなんかも全くなくって。

 

演奏してる時の

演者の過去や、精神がパッション状態の映像の羅列。

あれ、いらないかも。

でも曲の長さから考えたら

延々と演奏シーンをアニメにするのも大変だったからなのかなあ。

 

つーことで

演奏はホント!震えます。

勝手に体がビートを感じていったりしました。

映画館で観れば、ド迫力により感じるんだろうなあ。

 

 

 

 

 

BLUE GIANT

BAD LANDS バッド・ランズ

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監督 原田眞人

キャスト

安藤サクラ…ネリ

山田涼介…ジョー

生瀬勝久…高城

 

 

セリフにもあったように

安藤サクラ=ネリが男前すぎてカッコよすぎ!

こんなギリギリな役もできちゃうのねー。

どんどんふり幅を広げていってるような。

 

男前と言えば

宇崎さんがずっとカッコよすぎでたまらんかった。

最初に出てくる認知症なのか酔っぱらいなのか

小汚く登場の時から

スーツをビシッと決め込んで銀行に向かったとこも

惚れ惚れするほどかっこいい。

この人は若い時からずーーーっとカッコいい。

 

で、肝心のストーリーなんだけど

私にはよくわからなかった…。

詐欺やら金の流し方など珍紛漢紛。

特殊詐欺なんて、あまりにも無縁な世界なので。

でも大きな金の動きなどに犯罪に手を染める人は

時代の流れに沿って行動しないと

すぐ捕まっちゃうんだろうな。

アホじゃできないわ。

 

そう、わからないんだけども

やっぱり安藤サクラがかっこいいんで

眠くはならないクライムサスペンス。

 

あ!あとカッコいいと言えば

ヘルドッグの岡田准一が友情出演で登場!

得した気分になった。

 

ネリの幼少期の過去とか

東京での秘書生活&性奴隷を深堀してったら

きっと一本の映画ができちゃうほど

波乱万丈な人生だね。

私ならそっちのほうなら心が揺さぶられたかもしれない。

 

でも原作が

特殊詐欺vs警察の話なんで犯罪メインでの話だから。

原作、黒川博行さん。

この人の書いた「疫病神シリーズ」がお気にです。

北村一輝濱田岳でコミカルな流れ。

あ、話がそれてきちゃった。

 

大阪は行ったことない地なので

未だに西成というとこが怖い印象を持ってます。

 

 

 

 

 

 

“それ”がいる森

“それ”がいる森

 

監督 中田秀夫

キャスト

相葉雅紀…淳一

松本穂香…北見先生

江口のりこ…爽子

 

 

前評判は知ってました。

あ、評判ね。内容じゃなくって。

「それ」が何を指すのかは

この映画を観て知りました。

 

すみません。

途中からスマホゲームに手が伸びてしまい、

映画見ながらゲームするという

同時進行やっちゃいました。

まあ…それぐらい見ごたえはなかったです。

 

相葉君は置いといて、

他出演者の方たちは名わき役を揃えすぎるくらい揃えて

このありさまでしたか。

とてももったいない気がするわ。

それと一也くん…髪の毛いっつもオイリーですね。

なんだか気になっちゃって。

 

「それ」は昔ながらの風貌ですが

お口が縦にあんぐりは良かったです。

寄生獣みたいだった。

2体に分かれたときは犬の水浴びみたいに

全身プルプルしてたのも面白かったです。

 

2010年代に入ってから

中田作品はかなり低迷してる感じですね。

「仄暗い~」や「リング」のような

ゾワゾワくる描写はもう無理なのかなあ。

 

お子様が見て怖がり

もしかして夢に出てきちゃうようなお話です。

自分も昔そうだったように

お子様は想像力が抜群に豊かだから。

大人が見て納得できるホラーではなかったです。

 

エンドロールに十数枚出てきた

福島県の千貫森の写真に一番興味が湧きました。

あ、ホントに写真におさめられてるんだ、と。

 

タイトルは良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

“それ”がいる森

さかなのこ

さかなのこ

 

 

監督 沖田修一

キャスト

のん…ミー坊

柳楽優弥…ヒヨ

磯村勇斗…総長

 

 

皮膚の一部と言っていたハコフグ帽子を

さかなクンは脱いで、

ミー坊に被せます。

さかなクンの半生伝記映画なので

そこまでした彼の熱い想いも伝わりました。

っていうのが見どころ。

 

さかなクン自体、好きなんですよ。

さいころから好きなモノを

ずっと変わらず夢中に追ってるとこも

キャラを突きとおすとこも

謎ベールを剥がさないとこも。

 

映画の中ではあまり悲しい出来事や

大きな挫折は描かれてませんでした。

が、それもまた魅力でした。

魚が好き、楽しい、幸せというのを前面に出してるのが

かえって良かったし。

 

シーンでは学生の時のケンカ→仲良くなってく過程が

ムチャムチャ好き。

不良くんたち、ツッパッテてもまだ素直で純な心持ってる。

で、仲間想い。

不良くんたちのキャスティングは最高にホットです!

 

子供の個性を生かす、伸ばす、信じる、見守る。

簡単なようでなかなか難しい。

周囲の目なんてスルーしてもいいことですが

やはり

どこかで親としての迷いや不安が出てくるものなのに

この映画のミー坊の母親は

そのまんま子供の個性や「好き」を潰さず、応援し続けてた。

カミソリ籾ーの寿司屋での母が漏らした本音発言は

仰天したけども笑。

 

さかなクン本人がギョギョおじさんとして出演してる。

今の世の中じゃあり得ないし、

やっぱり変人で不気味な人に映るから

リアルとファンタジーが同居したような作品として

あったかい気持ちで見ればよい映画だと思うよ。

 

注:

昔はホントにパッと見、ザ・変な人が多かった。

今では一見フツーでも隠れ狂人が多すぎる。

 

 

 

 

 

 

さかなのこ

ナイル殺人事件

ナイル殺人事件 (字幕版)

 

 

監督 ケネス・ブラナー

キャスト

ケネス・ブラナー…ポワロ

ガル・ガドット…リネット・リッジウェイ・ドイル

アーミー・ハマー…サイモン・ドイル

 

ひとつ前に見た「ザ・フラッシュ」では

ガル・ガドットとがちょっとしか出てなかったので

いっぱいガルちゃんを見れるこっちを鑑賞。

相変わらずおキレイで。

 

オリエント急行殺人事件」の続編で

またまたケネスブラナーが監督主演の名探偵ポワロです。

もう、あと気持ちだけ

ポワロが小さい風貌なら良いんだが。

 

殺人事件が起きて

全員にアリバイを聞いてくポワロ。

次々と厳しめの質問をしていき、

たたみかけるような口調で詰問していくとこに

ピリッとしたものを感じます。

 

一言で言えば

豪華客船(そんなデカい船にも見えないが)で

人、死にすぎ。

あんな逃げ場がないような場所で

こんなに殺人事件は起こさないでしょ。

まだね、自○ならわかるけど。

 

それとナイルやエジプト。

うーん、CGでも構わないのよ。

その場所にそぐうような風景や建造なら

技術の進歩でいくらでも作りこめる時代だから。

でも、ちょっとちょっと!っていうぐらい

お粗末に見えたのはいただけない。

ツクリモノとわかってしまうような出来が残念ね。

雰囲気だけは頑張ったかもしれない。

 

サイモンが元恋人に足を撃たれてからの

「あ、ここからなんだか

見せない殺人アリバイが開始されるのね」

というカメラ回しにニヤリとなります。

で、見ていくうちに

そこまで船が大きくないじゃん!って気づいたり。

 

どっちかと言ったら

オリエントの方がアリバイ語りの面でも

スリリングで面白かったかな。

 

まだ続編もあるらしいって。

今作より上回る出来であってほしいです。

 

 

 

ナイル殺人事件 (字幕版)

ザ・フラッシュ

ザ・フラッシュ

 

 

監督 アンディ・ムスキエティ

キャスト

エズラ・ミー…バリー・アレン/フラッシュ

サッシャ・カジェ…スーパーガール

マイケル・キートンブルース・ウェイン/バットマン

 

 

ジャスティスリーグの面々で

なんでフラッシュ主演の映画がないんだろう、

と思っていたけど、やっと見れたわ。

 

単体ではなく、バットマンがいて成立する話よね。

彼のみでは深みがない話になっちゃうので。

 

予告も何も知らず、誰が出てるのかも知らず

情報一切なしで見てみた。

フラッシュが過去に戻って

バットマンがいきなりアフレックから

キートンに変わってたんで驚いた。

 

エズラミラーがなんでだか

時には草彅剛に見えたり、生田斗真に見えたり

城田優に見えたりと

そんな見え方してる私の目はおかしい。

一人二役で表情も変えてかな~り頑張ってたわね。

 

またマルチバースかよ、とも。

エリックストルツも名前出てたように

BTTFの真似っ子ですか?ともとれたし。

これをやってしまえば

どんな時空にも飛べちゃう様々な時間旅行ができちゃうじゃん。

ストーリーとしては好き勝手に

大風呂敷を広げられるし。

 

スーパーガールの女優さんは

ゲームの冒頭のアニメーションみたいな。

そう。アニメから出てきたような容姿でした。

けれど

ここの戦いの時空では

スーパーガールやキートンバットマンが…。

なんだか救われないような気がしたなあ。

 

それに何?

あのケイジスッパマン!?

なんだっつーの!クルニバットマン!?

なんでもかんでも

大物出せばいいってもんじゃないでしょうが。

と、言いつつも

ニヤニヤしながら見てた私。

最後のモモアアクアマンはただの酔っぱらいオヤジ。

 

もっと物語として濃いフラッシュを見たかったのに

なんだか歴代たちの出演に

うまく丸め込まれたような気もしました。

 

何度か言ってますが

バットマンはクリスチャンベールが一番好きだわ。

 

 

ザ・フラッシュ