世界の終わりから

世界の終わりから

 

 

監督 紀里谷和明

キャスト

伊東蒼…志門ハナ

毎熊克哉…江崎

夏木マリ…老婆

 

 

女子高生のハナはある夜に奇妙な夢を見た。

ハナの見た夢で世界が救われるらしい。

世界が終わるまで残り14日間。

 

あの紀里谷監督が最後の作品と言い切って

原作、脚本、編集、プロデュースと一人でしょい込んで

仕上げた映画。

 

人類の絶望と希望、過去未来、SFチックなことまで

詰めて詰め込んで

やはり多少わかりづらい所もそのまんま入れて

ハナ目線の混沌とした世界で描かれてました。

 

なんてったってポツポツと映画に出てて

出るたびに存在感光らせてる伊東蒼ちゃんが主役。

ホントに「どうしていいかわからない」顔が

この映画にとてもマッチしてる。

 

あと「湯道」では、っぽくなかった夏木マリ

こちらでは湯婆婆かと思うほどの

圧倒的夏木マリでした。

 

話としては終末に向かってる、

それを救えるのはハナしかいない、

と、でっかい設定ですが

やってることは廃商店街の一角で

得体のしれない人間だか定かではない

政府極秘機関の輪廻士とその仲間たちとハナが

こぢんまりと行動しています。

 

要はわからないことだらけ。

 

夢でしか現れない無限の男(北村くん)も

現世にまで出てきちゃって

ハナの行く先を妨害しようとしてくる暴力庶民の

プチボスみたくなってるし。

 

途中まではすんなりとこの世界観についていけたのですよ。

ラギっていう謎の少年が出てき始めてから

奴は敵?味方?何をしたいん?と

理解しづらくなってきた。

 

ソラ役の冨永愛の行動ですべて良い方向に解決したかのように

見えはしましたが

じゃあハナが怖気づきながらでも奮闘したのは

なんだったんだ?

何百年か先のソラの元に届けるための

ひとつのコマみたいな役割だったのか?

 

うーん、日本のとある小さな街の中で

始まって終わってしまったチープ感が

どうしても拭えない。

世界が終わるという緊張感が、

世界に伝わってないし、繋がってないように思う。

 

最後まで紀里谷監督とは相性が悪かったみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の終わりから