カラオケ行こ!

映画『カラオケ行こ!』公式ビジュアルブック

 

 

監督 山下敦弘

キャスト

綾野剛…成田狂児

齋藤潤…岡聡実

芳根京子…森本先生

 

 

話題になってた一作。

綾野剛がX「紅」を歌ってて。

 

これはマンガが元なのね。

決して学生の聡実くんを怖がらせることなく

むしろ指導してくれる先生ということで

ちゃんと程よい距離を保ってる狂児。

あ、でも聡実くん視点の方がメインなので

まだまだいろんなことを知らないでいる

成長期の男の子目線で自分も見てみることに。

 

愛ってなんだろね。

愛って与えあうもの。

聡実くんのお母さんが、お父さんのお茶碗に鮭の皮を乗せる。

それが愛。

 

カラオケ屋では決して歌わなかった聡実くん。

けど、狂児のためにヤクザカラオケ大会で

声を張って「紅」を熱唱する聡実くん。

それが愛。

 

 

にしても、

組長を囲んでのカラオケ大会って。

なんとも穏やかなヤクザの組ですな。

決して下手じゃない狂児の「紅」

もっと下手なヤクザさんがいっぱいいたのにね。

組長の祭典の基準はどうなってんだろう(笑)。

 

あ、この映画見たのって

目当ての北村一輝というのもありましたが

組長役で最後の方まで出番はなく。

で、なんでだか宅麻伸っぽい雰囲気が出てた北村氏。

こういっちゃあなんですが、

やっぱり主役の綾野剛を引き立てる脇役で、と。

 

一回観ればもう十分な映画でしたが

見ている間は存分に楽しめました。

 

 

 

 

カラオケ行こ!

永遠の片想い

 

永遠の片想い(字幕版)

 

 

監督 イ・ハン

キャスト

チャ・テヒョン…イ・ジファン

ソン・イェジン…シム・スイン

イ・ウンジュキム・ギョンヒ

 

 

ブコメといったら代表俳優チャテヒョンですが

これはしっかりとしたラブストーリーもの。

女性2人に男性1人。

両手に花なら男はイケメンではつまらない。

でも、私としたらチャテヒョンは充分に魅力的だわ。

ずっと変わらないよね、彼。

 

3人の淡くてせつない恋の話です。

行動に関して言えば、中学生の恋のような甘酸っぱさや

せつなさを前面に出してます。

大人のドロドロした感じや三角関係とか皆無です。

純愛とか運命とか、

良くも悪くも昔の韓国映画ですね。

だからチャテヒョンで良いのです。

で、まんまとこの手法に引き込まれました私。

 

たまたま評価が良くって見た映画でしたが

20年以上も前の映画だったのね。

そしてギョンヒ役の女優さんってもういないんだ…。

まだ若かったのに。

 

スインはまだ最初の方の会話から

病気持ち?ってなんとなくわかるのに

2人ともかなーり元気なんだよね。

あと

主人公の妹と貸本屋の彼のやりとりって

あれ、必要だったのでしょうか。

とりあえずのミニサブストーリー入れとこってな感じ?

 

そんなお気に入りのチャテヒョンは

最近映画では全然見かけないのですが

テレビドラマのほうで活躍してるみたいですね。

うーん、ぜひまた映画に出てほしいぞ。

 

 

 

 

永遠の片想い(字幕版)

あなた、その川を渡らないで

あなた、その川を渡らないで

 

 

監督 チン・モヨン

 

 

韓国の田舎に住む老夫婦のドキュメンタリー。

 

タイトルからしてね、

察しはつくよね。

わかった上での鑑賞でした。

 

このドキュを見てから数日経ってるんですが

ずっと頭にこびりついてます。

76年間、夫婦として連れ添ってきた二人。

韓服を着て、仲良く手をつなぎながら歩く夫婦。

落ち葉のかけっこ、水のかけっこ、雪のかけっこ、

一緒に寝食共にして

支え合ってる夫婦。

とてもとても幸せそうな笑顔です。

 

人間、いつか老いて朽ちる。

わかっていても現実を突きつけられると

悲しくてやりきれない。

「一緒に死ねたらいいね。」

さだまさしの関白宣言の歌詞で言うなら

旅立つ人を見送るのも妻の務めなのかもしれないが

声を上げて泣きじゃくるおばあさんの遠目からの映像が

どこまでも

心の深部に刺さって消えてくれない。

 

2014年のドキュメントなので

当時89歳だったおばあさんは

もしかすると存命してないかもしれない。

あれから、おばあさんはどうなったのか気になるんですが。

 

エンドロール後の最後の最後で流れるテロップが

おばあさんのすべてで

きっとおばあさんは若かりしおじいさんと出会ってから

自分が逝く時まで

いや逝ったその先も変わらぬ想いが続くのだろうな。

 

おじいさんおばあさんの子供たち…。

たぶん50~60代なんでしょうが

なんだか…妙なしらじらさがあって。

おばあさんの誕生日に

くだらないことで大喧嘩してるし。

 

息子がおじいさんに泣きながら反省してるとか

言っちゃってるし。

おじいさん、手で追い払ってたし。

具合悪くてそれどころじゃないんだわよ。

こういう状態、泣いてる暇なんて私なかったわよ。

 

じゃれあってた二人の映像が頭に残ります。

おじいさんを失くされた悲しみより

数十年と笑いながら暮らした普段の幸せな日々の思い出の方が

そのうち鮮明な記憶として残っていったことでしょう。

 

愛する人と手と手を取り合って生きてきた日々。

素敵な二人のお姿。

しあわせでしたね。

 

 

 

 

 

あなた、その川を渡らないで

寄生獣 ザ・グレイ

 

 

監督 ヨン・サンホ

キャスト

チョン・ソニ…チョン・スイン

ク・ギョファン…ソル・ガンウ

イ・ジョンヒョン…チェ・ジュンギョン(チーム長)

 

 

ヨンサンホやってくれたね。

原作も面白ければ、日本で映画にもなった寄生獣

最初は比較して見てしまったけれど

韓国ならではのゾワッと感も出して

設定も多少変えても

これだけ見ごたえあるものに仕上がってた。

 

日本のはちょっと子供じみたとこもあるよね。

これはこれで好きなんだわ。コミカルなとこ多いし。

食べられちゃうシーンは韓国にはなかったけど

ストーリー性としてはクオリティ高いんではないかな。

バリバリに触手をブルンブルン振り回して

アクション多めにしてたし。

ここはやっぱり韓国、ヨンサンホだなと。

 

右手のミギーが日本だとすれば

人格変わるハイドからハイジと命名の韓国。

スインちゃんが急にハイジに交代するもんで

こっちもドキッとなるし。

それにお互いが会話できない仕組みだから

文字にして伝えあってるというのも

イマドキ今風じゃなくて、なんだかいいわ。

 

これを見る前に

ヤフーニュースで泉新一が出てくるのを知っちゃって。

で、なぜだか染谷将太ではないという。

で、右手がアップにされ…

もしかして続きがあるの?と思わせるようなラスト。

あ、ネタバレか。

でも日本と韓国の寄生獣同士が繋がったら…

もっと面白くなりそう。

世界につながっていきそう。

 

 

全6話で、そこまで長々と引っ張らないのも良し。

あまり長いと、途中で中だるみするんだよね。

一気に見ちゃったし。

楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

しあわせの隠れ場所

しあわせの隠れ場所 (字幕版)

 

 

監督 ジョン・リー・ハンコック

キャスト

サンドラ・ブロック…リー・アン

クィントン・アーロン…マイケル・オアー

ティム・マッグロウ…ショーン

 

 

アメフト選手マイケル・オアーの実話物語。

 

アメフトのルールはなにもわからないのに

スポーツシーンはやっぱり見てて楽しい。

 

そして問題とするところは

この家族がとても善意ある人たちで

アメリカという根深い人種差別に勇気ある行動をし、

彼のことを本当に慈しみ、愛したこと。

あとはテューイ家が高給取りだったってこと(笑)

懐が深すぎだよ!

さすがアメリカって話だわ。

 

マイケル役のアーロン君が本当にいい味出してる。

最初の方の、言葉全然発しないときは

ずっと悩んでいそうな悲しい顔してる。

じわりじわりと表情が和らいでいくのを見てると

こっちの心までほぐされていったわよ。

 

映画の描写にはカットされてるであろう

困ったことやツライ部分もたくさんあったのかもしれない。

が、サンドラブロックを主役にしたことで

カラッとサバっとユーモアも入れて

明るい実話になったのは良いことです。

たぶん、マイケルを主役にしたら

涙が出そうな話に変わってたかもしれない。

 

テューイ家の子供のSJ役の子も

よく喋る豆みたいなオモシロ子役でgood。

 

どこか一線を引いて見てしまうのが

マイケルにとっては降ってわいたような

幸運話でも

要は金持ちに見つけてもらえたから。

 

私がひねくれてどす黒い嫌味な性格だからですけど

金持ちの家じゃなかったら

可哀想な子を寝泊まりさせてあげることもできないし

運転免許、家庭教師までつけてあげることすらできない。

私なりの善意は出来ても

そこまでする余裕と金もない。

猫の子だけで今は精一杯だし。

 

なのでマイケル君は

そのすべてをあやかることが出来たので

稀なラッキーボーイということになります。

 

タイトル良くないねー。

すぐに忘れちゃいそうなインパクトない邦題。

 

 

 

 

 

 

 

しあわせの隠れ場所 (字幕版)

あちらにいる鬼

あちらにいる鬼

 

 

監督 廣木隆一

キャスト

寺島しのぶ…長内みはる

豊川悦司…白木篤郎

広末涼子…白木笙子

 

 

原作小説の著者は

寂聴の元不倫相手だった作家の娘さん。

 

寺島さんが剃毛したことで話題になりました。

彼女にしかできなさそうな役だものね。

出家するのはラスト間近で

白木との関係なども含め、

延々俗世界の「みはる」さんの話です。

 

みはるよりトヨエツ白木のほうに

焦点があたってたような気もするんだけどね。

そこはやはり娘が書いた作品だから

父びいきになっちゃうのかなあ。

 

一言で言えば、なーんも感じませんでした。

誰にも共感できないんだもの。

人生の一大発起の「出家」の告白シーンも

サラッと海辺で言うもんだから

苦悩もなにも感じられない。

まあ、不倫を絶つためにそっちの道に進もうという

逃げ場的な考えが元々好きになれないんだけどさ。

どうせなら

白木さんの女癖を絶たせるために

彼こそ仏道の世界か、依存症なおした方がいいかもと。

あ…ボーズは女好きか。

 

プライベートなことは置いといての広末。

こういう役ってホント上手いと思うのよね。

こんな夫でも、それでも私は支えてます、愛してます的な役。

元不倫相手にさえ同志的な感覚を持って

接することのできる寛容妻。

絶対に夫は自分とは別れないであろうの

手のひらで夫を転がしてる法師様みたいな妻でした。

 

だから、白木夫妻のほうが

映画のカラーとしては濃いんだよね。

寺島さんの魅力がもったいなかったような気がしたわ。

 

作家といっても

あまり書き物してるシーンが少なかった白木。

酒飲んでるか、女と戯れてる印象が強く

それでも当時の家からするといいところに住んでそうな。

なぜか、こういうクズ男?

道楽や好色男に女性はのめりこみやすいのだろう。

そこがまた魅力なのかもしれないね。

 

寂聴さんと実在した井上夫妻は

同じお寺にお墓があるそうです。

不思議な関係だ。

 

 

 

 

 

 

 

あちらにいる鬼

Zアイランド

Zアイランド

 

 

監督 品川ヒロシ

キャスト

哀川翔…宗形組長

鶴見辰吾…武史

木村祐一…反町

 

 

しょーもな!けどオモロ!

ヤクザとゾンビとコメディでなかなかセンス良しでした。

 

哀川翔30周年記念映画と銘打ってしまうと

なぜにコレ?になりますが

風間君がやりそうもないクズ役やってたり、

鶴見さんがアニキのケロ声を真似してたりと

意外なとこがなんだかウケた。

どうせなら中野英雄にもギャグやってほしかった。

哀川翔主役なのに

なぜか分散されててメインで出づっぱりになってない。

 

10年位前の映画なんで

山本舞香も今ほど尖った感じではなく

むしろ誰だっけ?って最初思ったわ。

 

Hなセリフも多少の卑猥なシーンもOK。

今って妙な規制やコンプラ云々あるから

マイルドになっちゃうかもしれませんね。

10年前の映画で良かったってことか。

 

玉置浩二はどこにいたんだ?と

後から気になって調べたら

最後のゾンビに扮してたんですね。

気が付かなかったわ。

 

吉本芸人は…どっちでもいいです。

あんまり興味ないんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

Zアイランド