LOOPER/ルーパー

ジョセフ・ゴードン=レヴィット…ジョー

ブルース・ウィリス…未来のジョー

エミリー・ブラント…サラ

・深く考えない私には抜群の出来

一応タイムマシンができてからの話。

でも単にSFだー!って気張ってみると

全くそれっぽくなく

むしろヒューマンなんじゃないか?と思えるストーリーだ。

冒頭のジョセフ・ゴードン=レヴィットのドアップ。

この人は「絵」のような作りの人だ。

顔が「絵」。

まあ日本の井浦新のような人でもあるかな。

その「絵」が、何もない畑にポツネン。

いきなり現れた頭に袋かぶせられた人をズドン。

これはまた斬新な風景でビックリする。

終始そう思ってた。

SFといわれれば近未来。

なのに冒頭もラストもサトウキビ畑。

この対比ってなかなかいいじゃん、と。

映画通で、しかもタイムパラドックスに強い人なら

きっとやんやとクレームが出そうな。

でも私は好きだけど、頭が混乱して考えたくもないので

その点チャチャを入れずに見ることができました。

だってさ、

大きくいってしまうと

現在と未来の自分の鉢合わせ、いや、会話までしてるってどうよ?

それに自分の考えと

未来の自分の考えが合わず、

対立するってどうよ?

確かに現在の自分が延々と自分の考えを主張するのは分かるけど

未来の自分はそういう偏った考えも含めて

現在の自分の主張を知ってはいたってことでしょ。

子役の子が本当に魅力的。

あの目、あの表情、

そして元に戻った時のあの幼い顔つき。

上手な子を選びましたね。

結局は愛なんだわ。

それぞれ愛しい人を守ろうとする愛があって

その愛を貫こうとしたときに

愛が復讐に変わって。

復讐は負の連鎖しかない。

だから、だから。

なんですけど。

でもさ、現在ジョーが死んじまったら

未来ジョーの妻との日々って何よ。

妄想?絵空事だったわけ?

その点がちょっと惜しかったかと。

辻褄が合わなすぎる。

部分部分の出来は良かったです。

でもこれ以上タイムなんちゃらのことを

ほじって考えてしまうと

つまらない映画と断定されてしまうので

あまり考えずに見ましょう。

あ…なんでフランスに行きたかったのに

中国に行ってしまったんだろう…。

LOOPER/ルーパー (字幕版)