ザ・ドア 交差する世界

マッツ・ミケルセンダヴィッド

ジェシカ・シュヴァルツ…マヤ

・なかなか考えさせられるドイツ映画

たまに掘り出しもんがみつかるドイツ映画。

これもそのうちのひとつ。

どこかのトンネルをくぐっていったら

5年前の世界にたどり着いちゃった。

自分のせいで死なせてしまった娘は生きてるし。

こりゃあ人生5年前からまたやり直せるぜ!

あ、だけども5年前の自分もこっちの世界にいるんだっけ。

5年前の自分と鉢合わせ。

運悪く5年前の自分を殺しちゃったよん。

で、ここから疑問が湧いた。

過去の自分を殺したのに

現在の自分は消滅しない。

なんでだ?

いつ消えていくのかと思ってもそのまま

時間は流れていくばかり。

あれ?

おかしいな。

とすると、あのトンネルは

タイムマシンのように

一人の自分の現在と過去じゃなくって

別の次元で生活している同じ世界ってわけだ。

だから5年前の自分を殺しても、

現在の自分は死なないってことだ。

これをハッキリ理解するまで

少々の時間をとることになっちゃった。

誰しもが思ったりする。

「もしあの時に、あんな行動をとらなければ」

「ああいう選択をしなければ違う未来があったはず」

主人公は複雑な胸中でいるってのに

実は過去からやってきた住民が結構な数いるってことにも驚く。

そんなにいるのか!

5年後の人が5年前にやってきてるのか!

でも5年前の世界で生きるなら

5年前の自分を殺さにゃあならない。

同じ人が2人いたらおかしいしな。

自分が自分を殺す。

が、自死ではない。

あーーーーー頭が複雑になる。

っていうか、文章で書くより

実際に映像にした方がわかりやすい。

いろいろとこんがらがる話でした。

なかなかイケてる。

ザ・ドア ‐交差する世界‐(字幕版)