くちびるに歌を

 

監督 三木孝浩

キャスト

新垣結衣…柏木ユリ

木村文乃…松山ハルコ

恒松祐里…仲村ナズナ

 

 

ずいぶんとまたクールガッキーだったなあ。

クールというより、ふてくされガッキーでした。

 

でも主役はやっぱり生徒だった。

合唱部というんで音楽物映画と勝手に枠づけしてみた。

いいね。

泣かせようとしてるところで

まんまと泣いてたわ私。

素直に策略にハマってしまってる。

 

しかも2回泣ける。

県大会のコンクール中と、

その後のロビーでサトルの兄に聴かせるために

みなが集まって歌ったところ。

 

生徒たちのキャスティングが最高でした。

サトル君役の子。

「天使の歌声」。

彼の「兄が自閉症だったおかげで僕は生まれてくることができた」

色々考えさせれるのかもしれない、サトルの独白ですが

決してそんなことないんだ、と後で気づけたかな。

 

兄役の渡辺大知くんはどんどん演技が上手くなっていって。

彼、ミュージシャンじゃん。

もう見るたびに演技の幅が広がりすぎてて驚くばかり。

彼の演技、昔から好きなんだよね。

歌はそこまで知らないんですが。

 

ボーボーと汽笛の「ド」の音の流れが

またまたいい味が出てるんだよなあ。

渡辺君のことをみんなにもっと知ってもらいたいです。

 

これって青春小説が元でしょ。

葵わかなちゃんが、たぶんイメージそのまんまっぽい。

それとソプラノ少女の子。

サトル君を気遣ってくれてた子。

この子の笑顔がホント可愛くって爽やか澄んでて癒された。

 

まあ一応ガッキーが主役なのかもしれないが

見ていくうちに生徒のピュアな心と

合唱部のすばらしさに全部持ってかれちゃいましたね。

あんなに感情まる出しで、それを仕事にまで影響させるなら

教師の仕事なぞ断ればよかったのに。

生徒たちの方がよっぽど自分たちの苦悩と向き合って

真剣に頑張ってる感が強いように思えた。

 

それもこの映画の策略の一つ。

 

 

 

 

 

くちびるに歌を