花筐

 

 

監督 大林宣彦

キャスト

窪塚俊介…榊山

矢作穂香…美那

常盤貴子…圭子

 

 

うーん、見る人が思いっきり分かれるのかな。

大林監督をこよなく愛している人にとったら

当時、ガン宣告を受けた監督が

戦争や生死にかかわるこの作品を撮ったことで

さすが!と思うのでしょう。

 

尾道三部作の映画は好きで、

その大林監督の作品なら…の思いで見ました。

頑張って見ました。

結局、私はなーーーんも理解できませんでした。

 

伝えたいことはなんだったのかは

他の人のレビューを見て、知ったという。

「これって超舞台っぽい話じゃん」

そんな浅い感想しか持てなかった。

 

これがまた長い映画なんだ。

170分もある。

ちょびちょびの隙間時間でしか見れないんで

5日もかけて見終えた映画。

 

ぶっちゃけ教養なぞ私にはないんで

このまどろっこしい文学っぽいせりふの言い回しが

何を言わんとしてるのかサッパリ。

挫けて見るのやめちゃえばよいものの、

どうしても興味の方が先に立っちゃって

目が離せない。

たぶん最後まで見終えて、無駄な時間だったと

後悔するんだろうなと思いながら。

それでも彼らの行く末がどうなるか知りたかった。

 

榊山のわざとらしいオーバーな表現と喋り方。

吉良の不気味さ。

美那のおばさまの妖艶さ。

鵜飼は何?戦争行くの?吉良と決闘するの?

千歳ってなんなん?

 

はめ込んだ合成された映像は大林流だ。

いろんな祭りが並び歩いてるのも監督っぽい。

なんだか過度な表現で「ハウス」を思い出してた。

 

長塚&常盤ちゃんのお二人が好きなんで

二人が同じ作品で共演してたのは驚きと嬉しさがあった。

しかしなぜか長塚さんは学生役(笑)

 

ピーターの色気がハンパなかった!

年老いた娼婦のあの雰囲気はたまらない。

根岸さんより色っぽかった。ヤバすぎる。

 

戦争…私にはよく伝わってこなかった作品だけど

見終えて、時間の無駄だとは思わなかった。

わからないままで、わからないなりに考えると

耽美な世界観だし、生を全うしてた人たちなんだろうなと。

 

難しかったよ、大林監督。

 

 

 

 

 

花筐 HANAGATAMI