イニシエーション・ラブ

 

 

監督 堤幸彦

キャスト

松田翔太…鈴木

前田敦子…成岡繭子

木村文乃…石丸美弥子

 

 

例のごとく、予備知識0で見始めた。

わかっていることといえばジャケット写真だけ。

松田翔太が神妙な顔してるんで

まあタイトルにもラブがつくし、恋愛がらみの話だなと

いうぐらいしか知らん。

 

こんなにも面白かったのね。

うまく出来すぎててビックリしたのと

最後まで読めなかった素直すぎる自分がいたので

なーーーーーるほど!と腑に落ちた。

 

すごいじゃん堤監督!

と思ったら、原作があったようでした。

それとジャケットの顔しか目がいかなかったのに

その上に文字が書いてあったのを後で発見。

「最後の5分、全てが覆る。」

そのとおりでした。

 

でも「あなたは必ず2回観る」。

これは2回目を見たら面白くないかもしれない。

 

なんでか80年代の設定なんだけど

この年代で正解でしたね。

80年代の歌詞にリンクするようなストーリー。

カセットテープや黒電話。他には車も。家電とかも。

これらのアイテムがこのストーリーに欠かせない。

エンドロールでも流行ったものとか流れてたわ。

 

それと前田敦子のキャスティング。

あっちゃんがなんでか、とってもかわいく見える。

きっとこの年代に合っているんだろう。

脇役が多かったり、時代劇に出たら下町の娘役やったりと

TOPでは活躍してなかったあっちゃんが

絶対的に主役でやってのけるにはハマリ役!

 

ただ、

だからこそ

最初っからなんとなくの違和感もちながら見てましたけど。

 

ああ、そうね。

思い出したわ。

ところどころに「ん?」と思う所もあったりした。

そうなんだけどいつまでもその箇所の引っ掛かりを

頭の中でとどめてはおかず、

流れに任せて脳みそを回転させず見続けてしまってた。

 

結果、まんまと気持ちよく騙されたわけだけども

映画だから良しとして、

オレオレ詐欺なんかに引っかかったら

きっとコロッと騙されてしまうんじゃないかな私。

気をつけよう。

 

松田翔太演じる鈴木が中絶したあっちゃんに言ったセリフで

「同じ罪を背負おう」とか言ってたけど

あれってどうなのよ?

同じ罪と言っても、女性の方が体に負担はかかってるんだよ。

別れ間際も「あの時(中絶)終わってた」の捨て台詞。

ひどい男だなーと。

 

あっちゃんが計算高く、したたかな女の役に見えますが

よくよく考えるとそこまで悪い女じゃないんだ。

太っちょ鈴木とまだ食事デートの付き合いだから。

それなのに

前田敦子の持ってるキャラが嫌なイメージ象の繭子になっちゃってるんで

これは彼女にしかやっぱり出来なかった役でしょう。

悲しいけど、あっちゃん、アッパレ!でした。

 

 

 

 

 

 

 

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