クラウン・ハイツ/無実の投獄

 

 

監督 マット・ラスキン

キャスト

キース・スタンフィールド…コリン

ナムディ・アサマア…KC

ナタリー・ポール…アントワネット

 

 

アマゾンので見て、

字幕出ないよー!と騒いでる人もいたんですが

設定変えて字幕オンで見ました。

さすがに字幕なしじゃわからない。

 

タイトルが全てを語ってくれます。

無実で刑務所送りになって21年もの間、

投獄された実話です。

結構シリアスです。

 

最後のほうのテロップで

アメリカでは240万人もの人がムショに入ってると。

きっとこの映画と同じような冤罪の人って

1万人いるかな…と一瞬よぎったのもつかの間、

実際は12万人もいるとか。

 

今も差別ある行為をしている一部のアメリカ警察官。

どれだけ真面目な黒人が虐げられてることか。

1980年の事件を描いたこの映画。

今よりもっとずっと差別が多かったと思われます。

 

コリンがムショにいる年月、

友達のKCはこっちの世界で

どうにか無罪として上訴しようと戦ってきました。

コリンが精神的にダメージくらっても

諦めることなく、お金を集めたり

弁護士を探したり

弁護士に近づけるような資格を取ったりと

並々ならぬ努力をしてました。

 

 

自分がここまで友達を想って

立ち上がれるか、

社会を変えていけるか、

となったら正直自信がない。

 

こういう人種差別があるからであろう、

KCは「コリンではなく、自分だったかもしれない」と

ポソッと言う場面があります。

無能な警察がさっさと事件を処理解決したくて

目撃者や証人に脅しをかけてくる。

それがたまたま運悪くコリンではあったが

自分が加害者にされてたら、と思う気持ちがあったからこそ

KCは変えていかねば、と強く行動に出たんでしょう。

 

罪を認めないと仮釈放ができないシステム。

が、罪を犯してないのに

認めるという「嘘」をつくのは間違ってる。

だからコリンは罪を認めなかった。

こんな世の中、おかしいよね。

 

失った十数年間、

自分の人生は戻ることはない。

お金で解決するしか手立てはない。

日本でもこういうのニュースで見るけど

なんともやるせない気持ちになる。

 

映画の最後で

ホントのコリンやKCの映像が流れます。

よくぞ戦ったと熱くなりました。

 

コリン役のキース、ふふ、好みです。

かっこいいわー!

 

 

 

 

無実の投獄