こどもしょくどう

 

 

監督 日向寺太郎

キャスト

藤本哉汰…ユウト

鈴木梨央…ミチル

常盤貴子…ユウトの母

 

 

子ども食堂は実際にあるね。

でも、片親や貧困の子じゃなく、

忙しい親が夕食作らず食べに行ってこいとか

いろいろと問題点が多いとも聞く。

 

ジャケ見る限りでは

もっと明るく陽気なストーリーかと思ったら

深刻にどうするんだ?的な内容なんで

ギャップが…

最後の数分間で子ども食堂として

出来上がった姿が見えてきた。

 

ミチル姉妹の父親が降谷建志だったとは!

見ている間、この人誰だ?と気づかないまんま見てました。

なぜ、この姉妹は親に捨てられたか。

背景がわからないんだけど。

途中から父親までもがいなくなっちゃったりして。

 

梨央ちゃんはさすがの演技力。

大きくなったらどんな女優さんになるんでしょうか。

お腹痛いシーンは理解できましたが、

耳の下リンパを抑えるシーンはどうしたのだろう。

耳鳴りがひどくなったとか?わからなかった。

 

ユウトの友達、タカシくんですが

あの家庭環境はちょっとね。

親からはネグレクト、学校では虐められ、

タカシ本人は無口で無表情なため

いまいち何を考えてるかわからない。

 

姉妹もタカシも救ってあげたいと思うのが

見ている側の大人ですが

ユウトの両親のように

どこまで介入していいんだか実際わからないのが現状かなあ。

 

姉妹は児相からたぶん施設に行くことになるんでしょうが

タカシはこのままだと…

なーんか救われないよね。

最後まで。

やっぱり想像してた映画のラストと違ってた。

 

監督、これは何を見ている側に見せたいのか。

こういう可哀想な子供たちがいるんですよ、

って伝えたいのか。

そして、コレを見た後

私たちにどうすれと言うのか。

どうもしなくていいのか。

どうにもできない…まず出会わない。

出会っても実情がわからない。

 

車中をねぐらにしていた姉妹。

土手の下に停めてたため、

中学生集団が車を破壊しだした。

なんだ、あいつ等は?

車を壊して何が楽しいのか?

こういう子たちもかなり問題だ。

 

伝えたかった意図が伝わってこなかった。

困ってる子供たちの将来が

明るくなりそうもないラストだし、

エンディングの歌がこれまた妙に明るくて

「食べることはいのち」なんて…。

そりゃ子供じゃなくたって食は命だとは思っているが

それでもやっぱり、その先の子供の未来を考えると

この映画の物語自体がそこで止まったままだと思います。

 

 

 

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