遠い夜明け

 

 

監督 リチャード・アッテンポロー

キャスト

デンゼル・ワシントン…スティーヴ・ピコ

ケヴィン・クライン…ドナルド・ウッズ

ペネロープ・ウィルトン…ウェンディ・ウッズ

 

 

もう死んでしまったピコですが

もし今生きてたなら75歳。

きっと戦ってるでしょうね。

まだマンデラさんが大統領になる前の話です。

 

これだけ人種差別、アパルトヘイトで戦う人が次々と現れてても

未だに差別がなくならない。

南アは今でも貧困が続いてる。

この映画ででもやっぱり警察はクソだ。

警察ってクリーンで良いイメージに描かれてることが少ない。

汚職、利権、政治と繋がってる悪いイメージ。

こういうの見ちゃうと

小さなことでブツブツ言ってる日本人ってちっせえ。

 

ピコさんのこと知らないんで調べてみた。

映画ででも、あれ?なんだかなーっぽいとこがあって。

どこまでが噂でどこまでが真実なのかはわからないですが

「女好き」(笑)。

あ、このワンフレーズでピコさんをこういう人だと

決定づけはしませんけど。

同志のランペーレ先生と内縁関係だったと。

映画ではランペーレさんと仲良しシーンはなかったですが

なんでこの場所に二人でいるの?と思わせる箇所も。

まあ、写真で見る限りピコさん、男前ですね。

 

そんなピコさんの私生活は置いといて、

前半と後半の見せ方が違ってたのね。

前半、ピコさん闘志活動から死まで。

後半、ウッズさんの亡命するまでのロードムービー

どちらに重点を置きたかったんでしょう。

ウッズさんが「本」にするまでの経緯として

ピコさんの前半の存在は絶対必要でしたが

中盤にピコさんが死んでしまったので

あれ、この先映画が終わるまで1時間もあるけどどーすんの?

どっちも見ごたえはありましたがね。

 

ラストの暴動から、拘置中に死亡した人々の死因が流れ始め

もう顔がかたまってしまうぐらい、しかめっ面が続いたわ。

政府公表の死因なので嘘だらけでしょう。

 

こういう罪なき人を暴力と銃で殺し、

のうのうと生きてきた警察の人は

まともな生き方及び死に方ができたんでしょうか。

 

 

 

 

遠い夜明け (字幕版)