彼らが本気で編むときは、

 

 

監督 荻上直子

キャスト

生田斗真…リンコ

桐谷健太…マキオ

柿原りんか…トモ

 

ずいぶんと難しい役を演じた斗真くん。

なかなかの女らしさ。

女性より女性っぽいしぐさ振る舞いで、

ですが妙なつつましさが昭和を感じる女性像で、

この完全美を装ってないリンコさんがホントに素敵でした。

今だったら、ぱっと見がわからないTの人もいますしね。

 

いろんな母親が出てきました。

私はリンコ母の愛情がとても好きでした。

自分の息子がトランスジェンダーだと知っても

悲観することなく(ビックリはしたでしょうが)

応援する側に回り、

ブラを買ってあげてオッパイを作ってあげて。

ちょっとしか出てこなかったけれど

あの母がいたからリンコさんは心が美しい女性になれたんでしょう。

 

リンコさんの中学時代の回想で

子役をやってた少年も

出番は少ししかなかったですが可愛い!

自分をわかってくれる唯一の味方の母の前で

無邪気にブラを見て喜んでる姿。

もしかすると素の彼は恥ずかしい役どころだったかもしれませんが

しっかり演じてくれたので温かい気持ちになりました。

 

母親業より女をとるトモの母。

ずっと育児放棄、ネグレクトとこの問題は

現実でも後を絶ちませんが

これだけは理解できません。

いいんですよ、編み物なんかできなくたって。

キャラ弁なんか作れなくても。

一緒に添い寝できること、買い物を一緒に行くこと、

日常の普段の会話で笑い合うこと。

これだけでいいんですわ。

それでも子供はお母さんのことが大好きなんだから。

たかだか15年で子供は後は巣立ちます。

あとは見守る側にまわればいいだけです。

なんでそれが出来ないんだろうと常々思います。

 

でも、マキオが言ってたように

「出来ない人」

そういう人がこの世の中にいるんでしょうね。

 

なんで男根の呼び名をち〇こにしたんだろう。

おちん〇んじゃないところが…面白い。

 

 

 

 

 

 

 

彼らが本気で編むときは、