監督 園子温
キャスト
椎名桔平…村田丈
満島真之介…シン
鎌滝えり…美津子
ここ何日もずっと「子宮に沈める」の
幸ちゃんのマヨネーズ水吸ってるシーンが
頭から離れなくってさ。
自分じゃそこまでと思ってなくても
脳の中ではかなりの衝撃だったのかも。
それ以上の衝撃映画を上書きして見れば
記憶が薄くなるかと思って
実話ベースものを貪って見ています。
これは園子温監督だし、実話がどーのとあったし、
園さん映画は嫌いじゃないし…
ってことで見ることに。
そうなんだよ、実話から脚色して作ったらしい。
元のその題材ってのが「北九州監禁殺人事件」のやつなんだ。
でもね、かなーり脚色されてて見ごたえがなかった。
女子高生とか出てくるのは園さんらしい。
村田とかなぜか必ず女性役名「美津子」が出る(笑)
そんなに好きなのか?美津子という名前が。
口が上手く、人をマインドコントロールする。
通電する。
ってとこは実話に絡めてなんだけど
私は香川&西島の「クリーピー偽りの隣人」のほうが
衝撃的に怖かった。
あまりにも日常に潜む闇っぽくて。
この「愛なき~」は
村田という男が滑稽すぎてついていけなかった。
演劇部の女子高生たちがロミオとジュリエットを
文化祭でやるんだと、いうプロローグもあったからなのか、
なぜか村田やシンまでもが芝居がかった口調で
三流役者調に振る舞ってる。
このクサい演技が続くんで
正直、キツイな、これ見るのキツイよな…
と思いながら前半は頑張って見た。
同時に、こういうので満足したのか?
と園監督にすら疑問が出始めた。
残酷なのも作るのに、
とんでもなくバカバカしいのも作るからね、彼は。
人が死に、風呂場での解体シーンも出てきた。
見る人にとっちゃグロいし、だめかもしれないが
「冷たい熱帯魚」ですでに耐性はついているので
至ってこれは問題なし。
むしろ、でんでん様のお顔が人形すぎて
造り物とわかってしまう。
なぜ「冷たい~」と似たようなシーンにしてしまったのか。
もう出尽くしちゃったのか?園さん。
エイコという女子高生が
亡霊となってチラホラ出てくるのだが
最後まで出てきやがった。
霊によって連れてかれる結末なんて
見たくもなかった。
これでラストはうまく収めたつもりだろうが
全くもって面白くない。
残念な終わり方だった。
そろそろ実話ものから少し離れようか。