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監督 飯塚健

キャスト

山田孝之…武田健一

広末涼子…斎藤奈々恵

伊藤沙莉…ケロ先生

 

 

さすが山田君は器用な俳優さんだ。

とことん飄々としたふざけた役もできれば、

この映画のようにキッチリ抑え込んで「普通」の

父親役もできる。

見てる側もスッと、役の武田健一として見られる。

 

父子家庭の父親として、妻がいない10年間を描いた。

最後は山田君と同年代の役で終わったが、

いやいやきっと彼なら50歳代も演じられるんじゃないかと思った。

それぐらいに自然に演じてた。

 

山田君ばかり褒めてもしゃあない。

この映画は出ている俳優、女優全員が

ピッタリと役にハマってた。

みんな自然すぎて、その役に溶け込みすぎていた。

特に伊藤沙莉!保育園の先生ってピッタリじゃん!!

あ、中川大志がなぜか、

セリフ無しでちらほら現れるのが笑えた。

学校の先生も「こんな先生もいるかもしれない」と感じた。

なんか頭がかたすぎて、子供の心に添えない先生ってゆーの?

小学1年で、ベテランじゃない先生が担任って…どーよ?

 

父子家庭ものなんで、すべての父親に…と言いたいところだが

年代や、子供の性別、仕事の環境などによって様々だしな。

それにこの映画は、立場的にまだ恵まれてる。

娘を育てていく過程で、それなりの親の苦労もあるが

子どもが実にものわかりがいい。

というか、大人びてる。

 

私は娘を育てたことがないので

繊細な女児の気持ちが汲めないが、

自分が小さかった頃を思い出すと

親と離れて暮らしてはいたけど

この映画の子のような、人に気遣う配慮は

当時は持ってなかったような。

大人たちもそこまで子供にはオープンではなかったし。

うーん、時代や性格もあるか。

 

きっと見てる人にしたら

自分とどこかで照らし合わせながら見れる作品かもしれない。

家庭というもの、愛情というもの、

子供心や、親の心など

良い意味でシンプルかつ「普通」なので

合う箇所が見つかるかもしれない。

 

山田君、恐るべし!でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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