監督 ハ・ジョンウ
キャスト
ハ・ジョンウ…ホ・サムグァン
ハ・ジウォン…オンナン
ナム・ダルム…イルラク
最近、韓国映画を見る時ハジョンウ作品ばっかり見てる。
ファンになったのでそれまでの出演映画を漁ってる。
彼様からは「とうとうオマエも韓流ブームに乗っかりだした」
と白い眼で見られてるが、そうなのか?
でもそろそろ、ハジョンウが出てる映画がなくなってきたんで
も少しで見納めになりそう。
これはハジョンウが監督&主演の映画。
へー監督もしてたんだ。
原作は中国の作家が書いたようで、ハジョンウが映画化希望したらしい。
だが、タイトルが妙。
原作は「血を売る男」。
こっちのほうがしっくりくるのにな。
途中まで見ていて、
なんでこんな薄情な親なのよ!
自分の子じゃないと知った途端に子供に手のひら返す扱い。
もう長男のイルラクが可哀想で可哀想でたまらんかった。
ってか、よくこんな話の監督したよな、って思ってた。
そしたら後半はお涙頂戴に変わってた。
国とか時代背景もあるので、
息子のために血を売ってまで金策に駆けずり回って。
泣きはしなかったが、
泣きそうになるほど子を思う愛が感じ取れた。
それでも自分が体験したわけではないんで、
何十分の一しか感じ取ることはできなかったかもしれない。
その可哀想…な役を演じた長兄のイルラク役のナムダルㇺくん。
とんでもなく可愛い優しい笑顔をふりまいてくれた。
もうオバちゃんは胸キュン♡
父に「俺の子じゃないし~」と冷たくされて傷ついても
湿っぽく暗く落ち込みすぎないのは脚本のせい?
あー、祈祷師がいる時にハジョンウ父がひょっこり顔出して、
それを見つけて泣きじゃくってた時は
もうたまらなく子供でかわいすぎた。
この子が主役でしょ、って最終的に思ったわ。
ラスト、家族そろって肉まん食べてる時の
あったかいシーンは微笑みしか出てこないです。
終わりよければすべて良し。
食べることは幸福感につながる。
ハジョンウの食事シーンはホント好きです。
戦争後の激動の時代を描いているため、
生きてくこと、そのものが必死でしょうが
決して暗い可哀想だけ、という話ではなく、
時にはユーモアや人情も混じって良い映画だったな。
ソンドンイルもちょっとだけ出てた。
そう、わき役の人達が結構みな有名な顔ぶれだった。
前半の薄っぺらいバカ親のハジョンウ演技にはマジ頭きます。
昨日まで我が子として接していたのに、
この父親おかしいんじゃね?と首傾げたくなったし。
「そして父になる」を見せてあげたくなりました。