わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ

わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ(字幕版)

 

 

監督 セルダル・アカル

キャスト

エルダル・べシクチオール…イリアス・バズナ

ブルジュ・ビリジク…コルネリア・カップ

ムラ―ト・ガリガバオグル

 

聞きなれない名が連なってて

どこぞの国の人と思ったら、トルコ映画でした。

 

史実を元に…と冒頭で出てきます。

第二次世界大戦で。

脚色はもちろんあるんでしょうが、

本当にこういう命を張りながら活躍してた人が

いたんだなーと思い知らされました。

 

冒頭、イリアスがまだ少年だった頃。

アルバニア人殺戮で撃たれまくる人々。

現在ロシアとウクライナの戦争で度々ニュースで

破壊される建物や、泣き崩れる人たちを画面越しに見ているので

「戦争」というものを、より恐怖に感じます。

そして、イリアスの父の言葉。

「戦争には勝者などいない」

響きます。残る言葉です。

 

25年後の第二次世界大戦中。

大人になったイリアス

ちょっと老けすぎてやしませんか?

50前のオッサンに見えますが。

ここだけ違和感ありましたが、これさえスルーできれば

問題なく傑作です。

 

トルコ、イギリス、ドイツ。

名前となんとなくの顔つきで、

どこぞの国の人がセリフを言ったりもしてますが、

あくまでも、なんとなくなんで、よく区別がつきません。

観察力が乏しくてスミマセン。

イリアスの行動のみに集中して見てれば、流れが掴めます。

 

ドイツはユダヤ人をホロコーストをしたことで

悪い意味で有名ですが、

まさか体や頭に障がいがある子供たちまでガス室

送り込もうとしていたなんて。

映画とはいえ、見ていていたたまれない気持ちになりました。

列を作って歩いてる子供たちが

ダウン症の子が多かったので、エキストラとして集めたのでしょうか。

 

ハラハラ度と言い、実によく出来ています。

〆は早送りのコンフィデンスマンのようでした。

トルコ映画、恐るべし。

 

 

 

 

 

わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ(字幕版)