スウィング・キッズ

 

 

監督 カン・ヒョンチョル

キャスト

D.O.…ギス

ジャレッド・グライムス…ジャクソン

パク・ヘス…パンネ

 

ミュージカルっていうのか、タップダンス映画。

最後のダンスの見せ場で

気持ちもかなり盛り上がった矢先に

ズドーンと地獄に堕とされた。

さすが韓国映画

爽快感だけで終わらせないや。

 

主役の人は、へえ!韓国のアイドル?

タップダンスもとても上手く驚いた。

5人のタップやった俳優さん達が

息合わせながら、どんだけ練習したんだろうと考えると

見事なダンスとしか言いようがない。

特にやっぱりジャクソン。

ベリーベリーグッドね。

ホント音楽にさほど興味ない人でも

あのビート聴いたらタテノリ始まっちゃうよ。

 

ジャクソンびいきで見てましたが

5人の個性もしっかり出ていました。

表面的にはね。

ただもっと人物像を掘り下げてほしかった。

でも朝鮮戦争の最中で、社会的なことも入れてるので

映画枠だと時間が足りなかったか。

 

途中、むごいシーンもあり

顔をゆがめながら見なくてはいけない箇所もあった。

何もこのダンスしてる5人の人達だけじゃなく

この戦争で分断され、様々な別れを経験したり

苦しんでる人ばかりだったであろう。

捕虜だけでなく、民間人まですべての夢を奪われる。

憎しみと悲しみしか生まない戦争。

 

文句をつける気はそうそうないが、

これだけ喜怒哀楽の高まりが如実に出てる話なんで

しかもタップシーンと戦時下の捕虜シーンが交互に出るんで

感情の処理がなかなかどっちつかずでね。

サラっと見れるもんじゃないでしょう。

複雑な気持ちでラストを見終えたんですわ。

私は悲しさの方が勝ってしまった。

アメリカ巡業、行きたかっただろうに。

 

いろんな曲が流れてました。

知ってる曲もありましたが、なんだろう。

劇中歌に、特にタップをしてる時の音楽が

合ってないような曲もありました。

私のセンスが悪いのかなあ。

この曲とこのタップ違うじゃん的な。

 

戦争が絡む映画を見るたびに思います。

今、この現代はこれだけ自由になれた。

行動も発言も自由で。日本なんて特に。

私、甘く生きてるよなって。

 

えーと、最後に。

コサックダンスはホントにしてるんでしたら仰天です。

 

 

 

 

 

スウィング・キッズ(字幕版)