監督 ウェイン・ロバーツ
キャスト
ジョニー・デップ…リチャード・ブラウン
ローズマリー・デウィット…リチャードの妻
ダニー・ヒューストン…ピーター
あらすじ
リチャードは肺がん末期だと宣告される。
治療をすればもって1年、しなければ余命半年。
家族に告げようと食卓に着いた時、
思いがけず娘からの告白。「私レズビアンなの」
そして妻からもリチャードの上司と不倫してることを聞かされる。
結局告げられず、いら立ちと心の整理がつかぬまま…。
最近ヤフーニュースでずっとデップの裁判のことばかり
取り上げられてるし。
プライベートはどうでもいいんだが…。
久々に余計なメイクとかキャラものでないデップを鑑賞。
やっぱりいいわ、デップ。
顔の良さももちろんあるんだけど、
演技はうまいし、この年齢になってより哀愁ある男を演じれる。
しかも今作は死に向かって生きていく男。
髪型も教授っぽくていい(笑)
死については誰しもが通る道。
来るべきものがわかってるけど、死期が近づいてくるまで
真剣には考えてない。
なんとな~く、抽象的にしか。
が、このリチャードは病気のために死期がわかっちゃったんで
残りの日々を好きなように生きることにする。
共感はしないが、彼なりのこういう生き方もあり、なんだろう。
そしてリチャードの家族。
最終的に家族には知らせるが、これもあり?なんだろう?
やややや…妻のあの反応はアリなのか?
冒頭で医師から余命宣告されるとこから始まるので
それまでの夫婦の在り方がどうだったのかわからない。
元々、同志みたいな関係の夫婦なのか。
愛情たっぷりでストレートに表現する時期もあったのか。
ちょっと一緒に長年住んでる人が
死んじゃうのですよ、と聞かされたら尋常ではいられない。
と私は思うのですが。
だからリチャードの親友の反応がとても普通に見えた。
心配はするし、だからっていらぬ世話は焼きすぎないし。
リチャードをしっかり親友の立場として見守ってる。
妻もあの薄い反応は私には理解し難かった。
でね、尺も短い映画なんだけど
デップも深みある演技力なんだけど
たいしてそこまで感情が揺らぐ映画でもなかった。
ラストで娘と別れて
車に乗り込み旅に出ようと運転していきます。
まあ、流れで行けばこの先、体も弱ってくると思うんですが。
なのに犬を同行させてどうするつもりなんだろう。
犬の寿命より、リチャードのほうが早く寿命来てしまうと思うんですが。
娘はなぜそこを突っ込まないんだ?
いずれ犬は放置されてしまうのか?
そっちのほうが心配で終わりました。