君の誕生日

君の誕生日(字幕版)

 

 

監督 イ・ジョンオン

キャスト

ソル・ギョング…ジョンイル

チョン・ドヨン…スンナム

ユン・チャンヨン…スホ

 

 

内容を見ずに、ただジャケ見してる三昧なので

予備情報は全くもっておらずの鑑賞。

 

最初はソルギョングが久々自宅に戻ってきて…

何が始まるんだろう、

とずっとソルギョングとその妻スンナムを注視。

この時点ではまだ本筋をつかめず。

 

スンナム運転中、

船の引き上げの署名運動をしてる声が。

最近、カズワンの観光船事故があったため

頭の中ではそっちが思い浮かぶ。

ここでもまだ本筋をつかめてない私。

 

スホという息子がいたことが話の流れでわかってくる。

もういないのか、行方不明なのか。

父親がスホの部屋で泣いてるシーンが。

まだまだ気づかない私。←馬鹿者。

 

徐々にこれはセウォル号

被害者遺族の話だと、会話で知っていく。

気づくのが遅すぎた。

気づいてからは、スンナムの行動のすべてのことが回収できた。

 

事故の当事者の話ではない。

ある遺族にスポットを当てた話だ。

そしてその周りの人々も。

なかなか消化できないよね。

怒りと悲しみが消えるはずがない。

やるせなさが付きまとう。

 

スホの誕生日会。

本当に良い会だった。

涙がとめどなく流れる時間だった。

みんなスホのことを想い、来てくれた参加者。

みんなしてスホがいない悲しみを弔う会。

母のスンナムの氷のような心も多少は溶かされた。

 

ただ、犠牲者はスホだけではない。

現実に起こった事故。

300人近くが犠牲となった事故。

真っ先に逃げた船長。

補償金問題。

事故はニュースで知ったが、他人事として見てた私。

そして日本でもカズワン。

 

いろんな複雑な感情が入り混じって

涙なしでは見られない映画でした。

 

亡くなられた方々の

ご冥福をお祈りいたします。

 

日本も韓国も、全世界に向けてですが

二度とこのような事故が起こりませんように。

 

映画では、家族がひとつになれて良かった。

ラストシーンで玄関の照明が点いた。

なんか安堵できた。

 

 

 

 

 

 

君の誕生日(字幕版)