拷問男

 

 

監督 クリス・サン

キャスト

ビル・ベイカー…ジョージア

マイケル・トムソン…デレク

ショーン・ガノン…コリン

 

 

邦題見て、「ごはん食べながら見る映画じゃないね」。

きっと痛そうで血がドピューで、

こういうのが元々好きな人か、モノ好きしか見ないんだろう

との想いで見ましたモノ好きです。

 

見てくと原題が「Daddy's little Girl」です。

邦題と全然違うやん!

どこでこうしてそう名付けたん?

って、邦題のシーンは始まって1時間経ってから始まりました。

 

でもね、言わせてもらうと

汚いとか気持ち悪いとか趣味悪いなんていう話じゃなく、

娘が殺されたデレクという遺族の立場に立ったら

行動するかしないかというだけで

頭の中では同じようにこのように復讐したいと思うはずです。

 

法に裁かれて、あっという間に死刑になんてされてたまるか!

ってーのぐらい思います。

常々思います。

人を殺すという恐ろしい行為を働いた奴は

殺された人と同じような死に方をしてほしいと。

 

一応、主人公が拷問男としてタイトル付けられてますが

それが趣味でもなんでもなく、復讐どすえ。

私が主人公の立場なら、殺しても殺したりない。

それこそ嬲り殺しする前で止めて、苦しみを見続けていたいわ。

 

自分の感情はさておき、映画について。

拷問されてる男は「悪かった、ごめん」などと

デレクに謝ってますが、

こんな状況ながら、どうにも誠意が見えてこない。

それが演技なのか、役者が下手なのかわからないですけど。

いやいや、ごめんで済むなら…

もう謝罪の段階じゃないでしょう。

 

主人公デレクは娘を殺されたんです。

殺したのは実弟なんです。

その弟は他にももっと酷いことをしています。

悲しみと憎しみと怒りと狂気が混じることと思います。

 

殺人者が赤の他人ならなんの思いもないんで容赦はしません。

そいつには憎しみと怒りしか湧かないと思います。

でも弟。

小さい頃はよく遊んだだろうし、大人になってからも付き合いはある。

娘のことも可愛がってくれてた。

全てが入り混じった複雑な心情になると思います。

 

デレクにはもっと交差した心の葛藤シーンがあればと思いました。

たとえば泣きながら、や喚きながらの感情爆発なところとか。

 

ラストで寸止めしたのも良い場面です。

殺して自分も死んでジ・エンドは楽な道です。

兄弟どっちもこれから生きてく方がツライ道です。

 

エンドロール流れ、一番最初に出た名前が

ジョージアちゃんを演じたビル・ベイカー。

デレクじゃないんです。

ここの意図はわかりませんが、うぉっ!?となりました。

 

確かにいたぶってるシーンはグロいんですが

なにかと考えさせられる映画でした。

 

 

 

 

拷問男(字幕版)