最愛の子

最愛の子

 

 

監督 ピーター・チャン

キャスト

ヴィッキー・チャオ…リー・ホンチン

ホアン・ボー…ティエン

ハオ・レイ…ルー

 

 

あらすじ

実話が元の中国映画。

息子、ポンポンが行方不明になった。

必死になって探すも、ポンポンは見つからず。

それから2年。

行方不明の子を探す被害者の会にも参加。

確かな目撃情報があり、農村部に探しに行く。

そこには大きくなったポンポンがいた!

急いで我が子を連れ去るティエンとルー。

村の人と追いかけるリー。

やはりポンポンは連れ去られていた。

リーの亡き夫が3年前にポンポンをさらってきたのだった。

 

 

これ、だいぶ脚色されてるのね。

映画ではポンポンがいなくなってから

見つかるまでは3年の月日が経ってる。

3歳だったポンポンだから、6歳で見つかる。

やっぱ小さいころの記憶が薄いもんで

加害者側の母の方に帰りたいと強く思ってる。

実際は14年後ぶりの再会。

実の親に合えた時は子は高校生になっている。

 

あともうひとつ。

映画の最後に本物の実話の人達の映像がある。

リーを手助けした弁護士も映ってる。

被害者の会のハンさんも本物さんがいる。

で、演じた役者さん達とも合流して

抱擁したりしている。

これじゃあ加害者側のリーホンチンさんを

悪く描けるわけがない。

実親と、さらってきたとはいえ育ての親と

役者や監督が出会ってれば

人の情的に加害者側に簡単には誹謗はできないだろう。

子供を思う情云々を取っ払えば

やっぱり加害者側はよくないことをしてるけどね。

いくらリーホンチンが知らなかったと主張はしても

法的に筋は通らないってわけで。

 

その前に

日本では考えられないことが

中国ではこの時代でもおこなわれてることが

そもそも驚きなのよ。

誘拐や人身売買や路上生活の子供。

都市部と農村部の落差。

そして一人っ子政策

すべてはこういう社会の闇みたいなもんが

招いたこと。

人口が多い国ではあるけれど

それにしても行方不明の子供が多すぎる。

売るとか買うとか。

 

ヴィッキーチャオが群を抜いてキレイな女優なんで

彼女の顔ばっかりに視線がいっていたが、

芦屋小雁似のホアンボーさんも熱演してた。

 

実話を元に、の親子の話でも

リーホンチン側の心境は

自分には程遠い出来事なんで

どうにもピンとこなかった。

だってさ、ある日突然に自分のダンナが

「子供を拾ってきたから」と言って

育てられるもんじゃないでしょ。

犬や猫じゃあるまいし。

事件にするでしょ、当然。

 

 

 

 

 

 

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