父の緩和ケア

ちょうど1か月前から

父の患うガンの痛みが強くなってきたため

今までの薬より、もう少し強い薬を…という時に

担当医師から緩和ケアを勧められました。

 

とうとう来たか。

 

そのうちこの話がくることは

うすうすわかっていました。

だって転移もしてるし、手術もできないし、

他に治療はないもの。

 

父は通院が大変だし、在宅で出来る限り頑張りたい、という希望。

病院のソーシャルワーカーに相談予約しようとしたら

看護師が「とりあえず緩和ケアの予約を先にしてみては?」

の提案で、と・り・あ・え・ず予約。

 

予約した日に行くと

「うちは1週間に1回の通院だから」

「こんな時期だからいざという時に入院するにしても

満床で他の病院に移る可能性もあるよ」

なんとも高圧的な物言いの医師。

それに通院を希望していない。

通院がつらいから、出来る限り在宅医療を希望してるのに。

と伝えると

「だったら無理だね。お手上げだ。

もう一度話し合ってきたら?」

と手を広げて見せてきた。

 

なんだコイツ?

多少、緩和ケアのことを調べて来院してみたものの

どんどん勝手に話を進めようとし、

矢継ぎ早に通院しないとダメだ、とかの展開になるし、

とりあえずの予約がとんでもない事態に変わっていこうとしてる。

 

こっちに説明なく、考える時間を与えず進んでいくので

保留という形で話を終わらせた。

なんか看護師伝手で聞いたら、怒らせてしまった様子。

知らんがな!

患者の意志は聞いてくれないのですか?

なんのために緩和ケアであり、QOLなのですか?

 

最後にはお世話になるであろうケア病棟。

父もそれは承諾している。

ただしそれは最終段階であり、週1で通院せずとも

訪問看護でどうにか頑張っていきたい。

 

という、双方の言葉のコミュニケーションが

うまく伝わらなかったのか、勘違いのせいで

申込書を保留にしてしまったことを

ケアマネに叱られた。

 

その後、どうにか父のかかりつけ医の計らいで

事がうまくすすみそうですが。

と、今の段階がココ。

 

結局、強い薬の処方ではなく

今の薬を倍にして服用してます。

ただこれがいつまで持ちこたえられるのか。

心臓もよくないので息切れも多い。

尾てい骨に転移してるので座るのがつらく、

寝て過ごす日が多くなった。

食欲もなく、最近は咀嚼しないものが多い。

調子が悪い日は声がこもって聞き取れない。

独居なので、毎日食事を作って顔を見に行くが

芳しくない日が多い。

 

来週には訪問看護の契約が交わされると思う。

悪化こそすれ、決して良くはならない。

 

人生の終わりが近づいてくるとき、

その人は何を思うだろう。

そして私にできることは?

 

毎日気持ちが不安定でいる今。

腹をくくったつもりでも、まだ覚悟しきれない。

父は今、何を思っているだろう。

1年後、半年後、今年…。

先を考えてる時間がないか。

今は痛みや苦しみをどうにかなくせればいい。

 

というわけなので

映画を見ても最近はうわの空ですねー。

反対に現実逃避をするのにうってつけです。

 

不安でたまりません。