秒速5センチメートル

秒速5センチメートル

 

 

監督 新海誠

声 

水橋研二…遠野貴樹

近藤好美…明里

花村怜美…花苗

 

 

山崎まさよしOne more time, One more chance」。

歌こそ知ってはいたけど

相乗効果というのか、

ラストの映像との組み合わせはまさにPV。

思わず、息するのをわすれるほど見入ったわ。

(マジ息し忘れて胸苦しくなった)

 

1時間ほどの尺の中での3話構成。

主人公、遠野君の恋を巡っての話。

 

なぜにこんな分けて作ったのかわからんが

私としてはずっと第1話の桜花抄の淡い恋を

延々見ていたかった。

どんどん話がしぼんでいくんだもの。

山崎まさよしの歌で

最後は巻き返したけど

全体見たら、やっぱ1話目の出来には叶わない。

 

むしろ3話目の恋人だった女性の存在は

いらないんじゃないか?

メールの文体だけでの存在で充分だったのではないか?

 

青臭いストーリーは決して嫌いではない。

ついでに言うと難解物語より、単純明快な話が好きだ。

1話目がかなり丁寧に描かれていたので

次の2話目も期待してしまった。

が、いくら青臭いのが好きと言っても

遠野君の優しいだけの行動は勘違いさせてしまうわ。

 

自分がオトナすぎて「おいおい!」と思った1話。

まだ携帯電話も普及されてなかった中学生時代。

雪の中、豪徳寺から栃木まで電車で向かうのはいいが

夜の10時になっても帰ってこない息子。

雪の中、どこに行ったかわからず

朝まで戻ってこない中学生の娘。

親はさぞかし心配したでしょうな。

親目線で見てしまいました。

そんな見方をしちゃったんで、

自分で映画をつまらなくさせてしまったぜ。

 

もう一回言うが、

ラストの山崎まさよしの歌と街中の映像。

これを強烈に頭にインプットさせるために

この物語があったんですよ、

と言わざるを得ないぐらい素晴らしかった。

 

 

 

秒速5センチメートル