余命10年

余命10年

 

 

監督 藤井道人

キャスト

小松菜奈…高林茉莉

坂口健太郎…真部和人

奈緒…藤崎沙苗

 

 

潔すぎるタイトル。

タイトルにすべて詰まってるので覚悟して見れる。

 

小坂流加さん原作。

小坂さん、2017年に逝去。

絶対に小坂さんに届いてるよ。

嬉しく思ってるよ。

 

ツッコミが入れられないほど菜奈ちゃんのラストが

痩せていました。

体を張って茉莉を演じていたんですね。

かなり減量したんじゃないかな。

 

日本の映画特有な流れで

よく言えば見やすい。

悪く言えばベタです。

決してそこからは抜けれないでしょうが、

タイトル同様、その潔いシンプルさに

惹きつけられるものがあり

完成された作品だと思います。

 

茉莉のことを駅近くで和人が探していたら

奇跡的に歩いていたとか、

茉莉が倒れて入院したら

病室に駆け付ける和人とか(ラスト近くね)

そんなことは端折ってしまいましょう。

 

好きだから嘘をつきとおす。

傷つくから別れを切り出す。

茉莉と同じ状況になったことがないし、

人それぞれ考え方は違うので

正解はないですが、

でも恋することに踏み込めない心情は伝わってきました。

私なら、やっぱり茉莉の年齢で

余命がわかっているなら恋愛はしないと決意だろうな。

 

10年って…この微妙な長さが怖いです。

80歳からの10年と、20半ばの10年って

えらい差があるし。

若い時の10年はそれこそ人生の濃縮期だし。

 

ただ思うことは

人生ってきっと思っているより

短いんじゃないかな。

何歳で寿命が来ようと、振り返ると短く感じるかも。

 

 

 

 

 

余命10年