活きる

活きる(字幕版)

 

 

監督 チャン・イーモウ

キャスト

グォ・ヨウ…フークイ

コン・リー…チアチェ

グオ・タオ…チュンション

 

 

3月は昔の名作を見返してみよう月間。

 

この映画は全く微塵も知らなかった。

チャン・イーモウは知ってはいたし

(と言っても3作ぐらいしか見てない)

けっこう良作映画は見てきたってのに。

 

歴史に疎い私は、もちろん中国の歴史にも浅い知識しかない。

毛沢東は知っていても

彼がどんなことをしてきたのかすら覚えてない。

背中を丸めたくなるぐらい無知な自分なので

50年代の大躍進政策も60年代の文革も、

その前の40年代の内戦すら薄皮程度にしか知らない。

この映画で、かなり庶民は犠牲になったということを

知るという。

つくづく大人になって、勉強って大事だよとわかるわ。

 

この時代の中国のある一家族にスポットを当て

描いたストーリー。

彼らの生活を少しだけ垣間見れたような気がした。

 

 

主役2人がとても味がある役者さん。

お顔だけは知っていたコンリーさんだが、

夫側の俳優さんがとても魅力ある人だった。

目が離せないほどこの人の動きをじっと見てしまった。

 

だって最初は博打好きのボンボン男。

コイツは家まで賭け事でとられてダメな奴だなーと

思ってたら

年を取るごとにどんどん変わっていって

素晴らしく良き父親になっていってる。

彼の年のとり方や表情の変化がなんとも魅力的で

唸ってしまうったわ。

コンリーさんはいつもいつまでもおキレイなままですが。

 

 

そう、生活。

生きると活きる。

どんなに厳しい時代であっても

生きることでどんなに苦労や苦悩をしても

この家族は

随所随所で活きた姿を見せてくれる。

 

ただ重い話だけでなく

途中では少し笑わせてくれたり和ませてくれるシーンもある。

まあここは人それぞれだと思うが、いい意味で緩ませてくれた。

 

人間ドラマや家族を重点に置いて見るならば

この作品はかなり余韻が残るし良い映画だと思う。

私自身が知らなかった作品なので

隠れた名作としておきましょう。

 

 

 

 

 

活きる(字幕版)