朝が来る

朝が来る

 

 

監督 河瀨直美

キャスト

永作博美…佐都子

井浦新…清和

蒔田彩珠…ひかり

 

 

YouTube見てたらなぜだか浅田美代子がどーした?

というのが上がってて

そう言えば最近テレビで見てないか。

というところから、ぐるぐる巡ってたどり着いた作品。

 

私、個人的に河瀨直美監督が好きでなかった。

作品なのか、彼女の性格なのか忘れたが

なんか映画を観るたびに合わないなと感じてた。

この作品は…私のくだらん感情を覆してきたね。

いやアンタ、素晴らしいわ。

やられたわ。

 

女性ならではの観点、感性を繊細に映像化してる。

原作は辻村さんなんだって?

差別をする気はさらさらないけど、

男性監督がここまでドキュではないリアルに近いような

描写をするのは少ないのでは?

 

旅行先で夫婦で見てたテレビの中の人も演技でしょ。

島の中のひかりちゃん以外の妊婦も島のおばちゃんも演技?

深い深い。

ぐいぐい突き刺さる。

養子縁組をしたこともないし、

子供を手放したこともないが

母性があるということは私も共通するので

&ひかりの堕ちていく姿も共通するので

もう眼が離せなかった。

 

ベビーバトンは賛否があるのかもしれない。

が、昨今のニュースで生まれたばかりの子を遺棄したとか

というニュースを見てると

こういうのをもっと広めてもいいのではないか。

ニュースを見てると心が痛くて仕方がない。

殺すぐらいなら最初から産まないでほしい。

究極な言い方だが、

命という言葉は横に置いて、体が人間に形成される前に

やむを得ない中絶という形もある。

産んだ以上、その子の未来を考えてほしい。

 

大人の言い分として。

ひかりの親のセリフとして

受験にはまだ間に合うから、や

巧くんもそれを望んでるから、はない。

産んだらなかったことにはできないし

元に戻る生活はできない。

中絶とはワケ違う。

世に誕生させるさせないの重みが違う。

アホかと思った。

が、これも中島ひろ子は母役としてうまく演じてた。

 

だいぶ大人の私だがひとつだけ知らなかったこと。

初潮もまだきていない女性の身体でも

妊娠することがあったなんて。

初めて知りましたー。

 

ベテラン俳優さんたちは元々演技力あるが

ひかり役の女の子が徐々に影背負っていく姿。

いいですね。

顔つきが少しずつ変わっていってる。

それにカワイイ。

ちょっと尖ってたぐらいが一番かわいく見えたわ。

 

エンドロールの歌も本編をあれこれ思いめぐらしながら

なんとなく聴いていたのに

最後の最後で胸ドキュンがきました。

まさかのサプライズ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

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