監督 藤井道人
キャスト
舘ひろし…柴咲
尾野真千子…由香
見入っちゃったわ。いい映画。
タイトルと中身そのまんま。
綾野剛、哀愁ありそな役が似合うわー。
良くも悪くも今の時代だから描けた話。
オバサンな私なので昔話になりますが
それはそれはヤクザが美化された時代がありました。
「仁義~」も「極道~」も「トラック野郎」も
ほぼ見てました。
菅原文ちゃん、渡の兄貴、辰ちゃんなど
それはそれは今でいう「漢」、
男気溢れる男が惚れる俳優さんが演じてました。
そんなヤクザも今では生きづらいのか。
5年ルールなんて初めて知ったわ。
セリフに頻繁に出てくる「時代は変わった」がホントそれ。
14年程度で時代のスピードが目まぐるしく変わってきてて。
たまに今も暴力団の事件ってニュースになりますが
きっと昔とは違うんだろうな、と思う。
少し話がそれるけど
昔は不良と真面目、反社(ヤクザ)と一般(堅気)という
善悪がハッキリしてたのに
今だと区別がつかず、見た目だけではわからない人たちが多いわ。
話を戻す。
だからってヤクザの山本達がやってきたことは
賛成できることではない。
ヤルヤラレルなんていう命を簡単に扱ってしまう行為は
もってのほかで単細胞行動としか言えない。
自業自得といえばそれまでなんだけど…
でも、SNSでの拡散は描かれ方がやりすぎな気もする。
一番へっぽこだったのは
市原隼人演じる細野でしょう。
自分の意志で人生を決めてきたことなのに
反省や後悔を人に向けるなんて、なんてへっぽこ!
コイツの生き方が一番ダサい(死語?)と思ったし。
自分のことしか考えてない
自分のケツすら拭けない男と認定いたしました。
オヤジや由香に対する山本の家族愛が
ひしひし伝わってきました。
憂いを帯びてる綾野剛の演技力最高でした。