図書館戦争

 

 

監督 佐藤信

キャスト

岡田准一…堂上

榮倉奈々…笠原

田中圭…小牧

 

 

うーん、よくわかんない。

最後までちゃんと見たのに

最後までどこにも誰にも馴染めなかった。

言い換えればつまんない映画。

 

原作があるのね。アニメまである。

戦争のようなことするから

あまり現実的に考えちゃいけない内容なんだ。

何も知らないまま見た人にしたら

突然、変な年号で図書館だ、検閲だ、戦争だ

ってなんのこっちゃになるかも。

 

原作のキャラクターをちょっと見てみたら

背格好とか性格とかは

主人公2人をうまくキャスティングしたと思います。

岡田君はやっぱりアクションが上手い。

彼が活かされてます。見ごたえ充分あります。

見て損はないのは岡田君だけかな…。

 

小難しいことを全部省いて

超簡単に整理したことでの感想ですが

良化隊っていうのと図書隊っていうのは

民間でも何でもなく

この世界では国→公務なのに

なぜに公務同志で撃ちあいするのか、まずそこがわからない。

武器?ってことは内乱なわけ?

 

だとしたら

図書館利用してる人や

本屋に来てる人たちなんて

もうちょっとピリピリしてていいような気もするのに。

10年前の日野事件なんて

突然図書館の人を撃ったりしてた過去があるのだから

出入りするのにそれなりの規制ってあってもおかしくはないだろうに。

 

でもね、コレを書いた人は

本がホントに好きで

本のことを思えばこそ、これを題材にしたんでしょうね。

そこの視点は良いと感じますわ。

 

図書&本に限らず、思想の自由ってあります。

あくまでもこれは「本」をメインに扱ってるけど

現実的に、本に規制がかかることを考える前に

ネットで過激なモノを排除した方が先だと思う。

本よりずっとヤバいものが多すぎる。

 

続編も出てるみたいですが

残念ながら何も響かなかったんで見ませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

図書館戦争

イテウォン殺人事件 

 

 

監督 ホン・ギソン

キャスト

チョン・ジニョン…パク検事

チャン・グンソク…ピアスン

シン・スンファン…アレックス

 

 

どっかで見た顔だなと思ったらグンソクだ。

久しぶりに見たわ。

 

実話をベースにっていう韓国お得意の流れの映画ですが

これは、なんじゃこりゃ!とモヤモヤした結末でした。

こんな最後にするんだったら

特に映画になんかしなきゃいいじゃん。

メリハリがないというのか、メリメリだらけだわ。

オチがないのです。

 

未解決?と思ったら

後にまだ続きがあったようで。

world.kbs.co.kr

 

真実や、いかに?です。

 

まあ、あの終わり方じゃ

殺された被害者が浮かばれないでしょう。

遺族の涙も枯れることがないよ。

 

しかも字幕がいい加減で。

第6回公判の時の年代がいきなり1977年になってる。

1997年としたかったんだろうに誤植ですね。

一瞬を見逃さなかった私は

てっきり20年も前に話が遡るのかと思った。

 

裁判って実際見たことないんですが

例えばこの映画のように

加害者側が韓国語を話せないとなると

通訳が横に着くんですかね?

だって、裁判で供述や証人とかが何言ってるか

わからないじゃん。

話す権利は裁判ではそれほどないにしても

流れがどうなってるのか加害者は言語がわからないまま

進めていってしまうのかね?

 

わざとそういう部分を導入したのか知りませんが

検事の部下みたいな人たちはやる気がゼロに近い。

熱意が少ないのか、いい加減なのか。

主人公の検事だけがまじめに事件と向き合ってるのを見てると

この国の公安の人たちはこういう考えなの?と思ってしまう。

 

チョンジニョン。

どうしても渡辺いっけいに見えてしまって。

はい、すいません。

いつも誰誰似と想像しながらみてしまってます。

 

 

 

 

イテウォン殺人事件(字幕版)

ミラーズ 呪怨鏡

 

 

監督 スヴィヤトスラフ・ポドゲイエフスキー

キャスト

アリナ・ババク…アーニャ

イゴール・クリプノフ…アントン

ヴィラディミール・セレズニョフ…スミルノフ

 

 

ロシアの正統派ホラーです。

の前に…監督や出演者の人たちを書いてみましたが

どうやっても一回は声に出してみたくって。

人の名前をバカにしてはいけませんが

日本人からしたら、どうやっても読みにくい羅列の名前が多い。

ロシア、素敵すぎます。

 

決して派手目な怖さはないです。

悪霊として出てくるスペードの女王なる奴も

そこまで驚かせてはくれないです。

なんだ、日本風のホラーに似てたりするので

とても見やすいです。

 

だからいつものごとく、

日本人をキャスティングするなら誰誰がいいかも、

と想像しながら見ちゃいました。

アーニャ父のアントンにはぜひ、津田寛治吹越満で。

アーニャ友人の年上女子はハスキー声からして伊藤沙里あたりで。

 

ミラーズというぐらいなんで

もっと鏡というのか、「映ってはいけない」ことを大げさにすれば

よかったような。

姿が映るのがよくないのなら

鏡だけじゃなくテレビ消した後とか、

浴槽に張った水(これは映画ででてくる)

カトラリーや窓ガラスもいっぱい映るものがあるでよ。

徹底して映らないように

部屋のそういうのを塞いで準備したら怖さが増したかもしれない。

 

宇宙人みたいな容姿のスペードの女王ですが、

彼女の下の方にまとわりつく黒いモシャモシャは

一体なんだったんですかね。

髪の毛剃られて生き埋めにされたというスペードの女王

悲劇から見ると、モシャモシャはもしかして髪の毛?

容姿は丸坊主の宇宙人のような顔でしたんで。

 

マイルドホラーが好きな人には

ちょうどよいかも。

 

 

 

ミラーズ 呪怨鏡(字幕版)

運び屋

 

 

監督 クリント・イーストウッド

キャスト

クリント・イーストウッド…アール・ストーン

ブラッドリー・クーパー…コリン・ベイツ

アンディ・ガルシア…ラトン

 

 

すごいなあ、いつまで映画を作り続けるのだろう。

たぶん体がいうこときかなくなるまで

彼は映画を作り続けるんだろうね。

この映画の時だって、主人公アールと同じような年齢。

今、90歳超えてまだ監督してるしね。

 

実話のようです。

ホントにいたんだね。

80歳で運び屋やってた人。

とんでもないやつだね(笑)

 

だって、最後まで見てみればわかるけど

まあ最後は自ら「有罪だ」と認めて刑務所入るんですが

最後まで好き勝手、自分のことしか考えない人だよ。

これ、裁判で戦って仮に情状酌量かなんかで刑軽かったら

後々ものすごい大変な労力と謝罪にまわらなきゃならない。

 

汚い金と知っておきながら報酬を受け取ったわけでしょ。

それで車買って、ブレスレット買って、

孫のいろんなことに金出して

たたんだ農場を買い戻して

なんだっけ?どっかの施設の金まで出してあげて。

本人は刑務所に入ってしゃあしゃあと花作ってましたが

ケツ拭きは残された家族がやらなきゃいけないわけ。

 

なんで家族、特に口さえきかなかった娘は

許すことになってんだ?

本人自ら「有罪だ」と罪をあっさり認めたから?

いやいやいや、これ以上許しがたいことはないでしょう。

孫が「農場は任せて」とか言ってたけど

そんな手を汚した金で買い戻した農場、

経営は続けられるんですかい?

 

でも娘が「居場所がわかるだけでも安心よ」

ってなセリフ、これ、わかる。

今までどこにいるかすらわからなかった老人なんで(笑)

刑務所にいれば会えるというのは安心。

独りで野垂れ死にはないだろうし。

 

お年寄りは時にはヤバすぎる暴言も吐いたりします。

二グロ…おいおい、普通にヒヤリとしちゃったよ。あのセリフ。

こういうセリフもイーストウッドがあえて入れたのかね。

シロの中にメキシコ人とか。

差別用語が怖すぎるわ。

 

そんな怖いもん知らずの老人なんで

発言は勇ましいんですが、たまたま運が強かった

としか思えない。

麻薬組織のやつらもなんだかんだ文句言いつつ殺さないし。

 

あ、組織で思い出したけど

携帯をアールに渡したよね。

これで連絡するからと。

で、寄り道が多いアールじいさんの居場所がつかめないと

ヤキモキしてる箇所がある。

携帯渡したよね。GPS機能はついてる…よね?

今時だから。

うーん、だったらどこに寄ってるか居場所わかるよね。

なんだろう。組織…バカ?

 

車で運んでる最中、

ラジオから流れる曲を一緒にのんきに歌ってる

アールに微笑んでしまいました。

やっぱり長生きの秘訣は好き勝手に生きてるってことだ。

 

 

 

 

運び屋(字幕版)

ホームステイ ボクと僕の100日間

 

 

監督 パークプㇺ・ウォンプム

キャスト

ティーラドン・スパパンピンヨー…ミン

チャープラン・アーリークン…パイ

サルダー・ギアットワラウット…リー

 

 

何処の国だ?

タイっぽいが…。

途中から精神医学者のオッサンが出てきてタイと確信。

だってこのオッサン、「バッドジーニアス」で

主人公のお父さん役やってたから。

 

あと全然気づかなくって、後で気づいた主人公。

この人も「バッドジーニアス」でイケイケな男子でいた。

髪型が違くって全然わからなかった。

黒猫チェルシーの渡辺君か、

三浦春馬か、ガンちゃんにも見えたし。

髪切ってからは誰にも似なくなった。

 

原作は日本の小説らしいんだけど

いやー、まったくつかみどころがなかった映画。

何をどの角度から見ていけば

ストーリーのヒントが得られるか?

と迷いながら見てったけど

ホントに掴めない。

もっとSFにもできそうだし、ファンタジックにもできそうなのに。

ジャケットだけ見ると

青春映画かなーと思ってました。

大違いの勘違いだった。

 

ミンはなんで自殺したか。

ある魂がミンの肉体に一時的に入ることで

(これをタイトルのホームステイよ呼ぶらしい)

自殺の原因を期間内に探り、答えを出せっていう指令。

これだけ書くと、とても面白そうな雰囲気なのに

いざ映像にしたらなんだかなー。

 

私が若くないからか?

思春期のガラスの心を持ってる子は

こういう理由で自殺しちゃうのか…な??

自殺するほど押しつぶされてないような気もするけど。

 

自分が10代だった頃を振り返ってみると

もっと悲惨だったよ。

まあ私は自分を責めるタイプじゃなく、

他者のせいにしてしまう奴だから図々しいのでわからないのか。

 

ミンよりパイのやってる行動がバレたときの方が

精神的に追い詰められて

自殺しちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てましたが。

 

「バッドジーニアス」が超面白かっただけに

これはダメダメだったなー。

 

 

 

 

ホームステイ ボクと僕の100日間 (字幕版)

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

 

 

監督 ダニー・ストロング

キャスト

ニコラスホルト…J・D・サリンジャー

ケヴィン・スペイシー…ウィット

ゾーイ・ドゥイッチ…ウ―ナ・オニール

 

 

サリンジャーの伝記映画だね。

きっとサリンジャーが生きてたら

必死になってこの映画化を阻止したかもしれない。

許さなかったかも。

 

ライ麦畑でつかまえて」の作者。

タイトルがあまりにも有名で、本を読んだことがある人も

私のようにタイトルしか知らんよ、という人も

彼が学生だった頃から→戦争→隠遁生活に入るまでの物語。

 

なんでこれを見たかというと

ひとつ前に「フィールド・オブ・ドリームス」を見て

テレンスマンという人物が出てたわけ。

映画ではテレンスマンだけど、

原作の小説ではサリンジャーが実はモデルだったと知り

その流れで見てみることにしました。

 

名前と本のタイトルしか知らん私にしたら

ふーん、ほう、そうなんだ、というサリンジャー歴史を

興味深く見ましたという感想。

だからって特に感動するわけでもなかった。

が、この人は生きづらい人なんだなというのがわかった。

 

無垢な心の持ち主なのか

処世術をうまく学べてないというのか

繊細過ぎるのか

物書きになるために生まれてきた天才なのか。

決して悪口ではないよ。

人間、いろんな人がいるんで生き方様々。

世渡りが上手い人でも悩みはあるし、

世捨て人になる可能性だってある。

 

よく知らないんで関係するウィキをいっぱい探ってみた。

結婚して子供をもうけても離婚してるし、

若い子と同棲するも破局

かなり若い看護師とまた結婚。

うーん、どうやって知り合ってるんだろう。

そして言えることは若い子が好き(笑)

それも人生の楽しみ方の一つでしょうね。

若い人と付き合えば、若返るし。

 

誰かと思ったらケヴィンスペイシー。

あまりにも昔と容姿が違うから

一瞬ラッセルクロウかケヴィンスペイシーかわからなかったぜ。

彼演じるウィット先生が大きな影響与えたわけでしょ。

良い人に出会ったのね。

 

たぶんこの先も私「ライ麦~」読まないだろうけど

こういう経緯があってこの本は世に広められたのねーと

覚えておくことにします。

 

 

 

 

 

 

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(字幕版)

フィールド・オブ・ドリームス

 

 

監督 フィル・アルデン・ロビンソン

キャスト

ケビン・コスナー…レイ・キンセラ

エイミー・マディガン…アニー・キンセラ

レイ・リオッタシューレスジョー・ジャクソン

 

 

 

当時、私はビデオ屋に勤めていたのに

なぜこれを見てこなかったんだろう。

野球に興味がなかったからか?

でもきっと、あの当時見ても

この良さは伝わらなかったかもしれない。

今見ることに意味がある?

 

と言っても今も野球のことはそんなに知らない。

昔活躍していた米野球選手なんてごくわずかだし。

それなのに!

それなのに何度も鳥肌が襲ってきては

何度も涙が目にたまってくるっていう不思議はなんだろう。

 

シューレスジョーが現れたとき。

テレンスマンが一緒にアイオワに行くと行ったとき。

野球場にいっぱい選手がいたとき。

ドクターグラハムがトウモロコシ畑に戻っていくとき。

父ジョンキンセラが登場したとき。

最後、車のライトの列が遠方から続いてるとき。

なんなんだ、この人泣かせの映画は。

 

野球を題材にはしてるけど

これは野球映画ではなく、最高のファンタジーじゃないか。

しかも頭ガチガチな理屈や理論映画じゃなく

ソウルに入り込み、一回こっきりの夢物語のような、

でもしっかりと心に刻み込まれるストーリー。

ああ、やっぱり若いときに見ても感動しなかっただろう。

 

今も悪くはないけど

このころのレイ・リオッタはカッコいい。

だんだん悪役が板についてくる彼が好きだがね。

 

お告げの声がありました。

「それを作れば彼はやってくる」

「彼の苦痛を癒せ」

「やり遂げるのだ」

ミステリーな声で誰の声なのかもわからず。

見終えた結果、私はすべての人に当てはまるんじゃないのかと。

レイもジョーにもジョンにもテレンスマンにも。

 

そうそう、テレンスマンは

とうもろこし畑の向こうに行っちゃいましたが

その後はどうなったんだろう。

ジョーたちが球場に行き来できるのだから

きっと一緒になって戻ってくると解釈します。

 

なんでこんなにいい映画なのかということを

やっと30年以上の時を経て理解しました(笑)

揺さぶられる、しびれる映画でした。

 

 

 

 

 

 

フィールド・オブ・ドリームス (字幕版)