ハンターキラー 潜航せよ

 

 

 

 

監督 ドノヴァン・マーシュ

キャスト

ジェラルド・バトラー…ジョーグラス艦長

カーター・マッキンタイア…ブライアン副艦長

ゲイリー・オールドマン統合参謀本部議長

 

 

潜水艦映画はホントに恐怖を感じる。

海の中、しかも脱出しても海。

閉塞感がハンパなく、逃げ場がなさそうなとこが

たまらなくコワイ。

でも怖いながらも見てしまう潜水艦もの。

 

それともひとつ怖いのが、ロシア人顔。

あくまでも個人の偏見なんですが、冷たいお顔の人が多い。

この映画のロシア大統領さんの顔は怖くはなかった。

 

アーカンソー艦に一緒にいたロシアのコーニク艦長役、

ミカエルさんはお亡くなりになられたが

ロシア人ではないのにお顔がロシア人なのでこの役に。

はまり役でした。

 

最後の方でジョー艦長とコーニク艦長の

言葉には出さないけどしっかりとした友情が

芽生えたんだ、というシーンは、なんか良かった。

 

当たり前だけど

前半より後半に行くにつれて手に汗握る展開。

けど前半で、艦に乗ってる人たちが斜めで立ってるシーン?

あれ、潜水していってるからなのか、鳥肌感動!

 

ネイビーシールズの活躍、あれ?陸上部隊さん?

ロシア大統領を救出し、艦に着いたのに

また仲間を助けに行っちゃうリーダーカッコよすぎるぜ!

 

駆逐艦登場してきてからのくだりは

もう眼見開いたまんま。

どうなってしまうことやらの緊張の連続。

 

とにかく潜水艦なので

音を鳴らしたら気づかれるので会話もしないように

とか

岩肌ギリギリまでぶつからないように進め

とか

海底は柔らかいんだか硬いんだか

とか

敵が攻めてくる、ミサイル来る

とか

もう無念なのか?いや、助かった( ´Д`)=3 フゥ~

というのが続くので緊張が止まらない…。

 

 

エンドロール見るまで

あの役の人がゲイリーオールドマンだと気づかず。

ねえ、どうしてあんなに顔変わっちゃったの?

 

 

 

 

 

ハンターキラー 潜航せよ(字幕版)

ラストスタンド

 

 

監督 キム・ジウン

キャスト

アーノルド・シュワルツェネッガー…レイ保安官

フォレスト・ウィテカー…ジョン捜査官

ジョニー・ノックスビル…ディンカム

 

 

このブログ書く前に

他の人の感想をチラ見してみた。

まあ、みんなシュワちゃんが大好きなこと!

「シュワが~~」や「シュワちゃんが~~」って言って

さすが世界のシュワちゃんなんだ、と。

みんな温かい。

 

私ももちろん親しみ込めてそう呼んでますが。

そんなシュワちゃん、俳優業に復帰してから

初の主役がこの映画でした。

やっぱりね、何をしてても華があるよ彼は。

 

でも興行的にはそこまで伸びなかったんだって?

アメリカ人は厳しいのかなあ。

前の政治の仕事が関係してるってことじゃないよね?

西部劇チックなとこや、本格的なアクションでなかったから?

 

昔みたいな肉体でどうの…っていうのにも無理がある。

それなりに年相応の役で

過激じゃない、のんびりした場所での保安官役なのね。

と思ったら、最後の方で敵役と橋の上でプロレスを披露。

おお!こういう決め技もまだ持ってるのかシュワちゃん

やっぱり

私も温かい目でシュワちゃんを見てしまう。

 

せっかく麻薬王っぽい奴がコルベットに乗って

ブンブン飛ばすのだから

何かもうちょっと見せ場を作ってもらいたかった。

普通の車じゃどうでもいいが、コルベットなんで。

 

ジョニー・ノックスビルがいたおかげで

コメディさが増し、いいゆるみを出してた。

彼がいなかったら野暮ったい映画になってたかもしれない。

それにしても見るたびにデビッド伊東と激似。

 

人質役の女刑事と

町の女警察官が同じような容姿キャラだったので

顔だけ映るシーンはどっちだかわからない。

美人顔だけでなく、個性が欲しい。

 

おばあちゃん、さりげなく最高な行動!

その後の謙虚なシュワちゃんの低姿勢なご挨拶も最高!

 

思ってた以上に見やすく

ほどほどに心地よい映画でした。

これからも体を壊すことなく、シュワちゃん頑張ってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

ラストスタンド (吹替版)

ロケットマン

 

 

監督 デクスター・フレッチャ

キャスト

タロン・エガートンエルトン・ジョン

ジェイミー・ベル…バーニー

リチャード・マッデン…ジョン・リード

 

 

あまり興味がないので放っておいた。

前回、映画音楽のドキュものを見たせいか

音楽関連の映画でも見るか、ということでコレを。

 

やっぱり正直な気持ち、「ふーん」で終わったわ。

 

ファンならば、それぞれの曲が流れ始めるたびに

いろんな想いや懐かしさが蘇り、

心ブルブルしちゃうんでしょうが

まず私、曲を知らない。

ここがたぶんネックになったかもしれない。

 

そんな頭でっかちになって映画を見るもんじゃないでしょ!

感性で見なさいよ、感性で!

と言われそうだが、

今まで音楽ものの映画を結構見てきて

そこで流れてくる曲にしびれ、サントラまで買ってしまう時もあった。

初めて聞いた曲なのに、初めて見た映画なのに。

 

なのに…

この映画で流れてきた曲にはなんも心が動じなかった。

知ってるのと言えば「Your Song」のみだった。

曲を知らないという以前に

もうエルトンジョンと私のアンテナ周波数が

合ってないとしか言いようがない。

どうにもならないっす。

 

だからって、けなしてハイ終わりにはしたくない。

 

少年期のエルトンジョン役をやってた子役が可愛かったし。

褒めるのはそこだけじゃない。

今作でエルトンジョンを演じたタロンエガートンという人は

なかなか歌が上手いじゃないか!

それにイケメンすぎる。

ストーリーの出来じゃなく、褒めるのは役者かい!!

 

ボヘミアン~」の後に、すぐさまこの映画が公開され、

監督も同じ。

比較したくなくても無意識に比較してしまう。

 

フレディもエルトンも名声なりお金なり

欲しいものは手に入っただろうが

愛だけが、これまたなかなか入手し難いアイテムだったのね。

一番の幸せって愛して愛されることなんでしょうね。

 

まだまだエルトンジョンの人生は続く。

本来の自分というものを見せることができる

バーニーとの友情。

もちろん結婚相手もその一人でしょう。

信頼できる人たちが自分の傍にいるって大切なことよね。

 

ジョン・リード。

クイーンの時だけじゃなくこっちにもいたのか!

しかも恋人だったなんて。

色々ととんでもないことをやってのけたお方でした。

 

 

 

 

 

 

 

ロケットマン (字幕版)

すばらしき映画音楽たち

 

 

ドキュメンタリーとメイキング。

数々の映画音楽を手掛けた人たちが

たくさん出てきて、話してる。

 

難癖から先に申し上げますが

字幕で話してる部分と、

誰誰さんの名前と何の映画音楽を作ったのかというテロップが

早すぎて

目が追いつかないまま字幕が消えてしまう。

 

頭で整理される前に

目で追うのに精いっぱいなので

しかも入れ代わり立ち代わりで皆さんが語るので

少々混乱する。

 

「あ、この曲知ってる!」という映画音楽は多くても

作曲家の顔まではそこまで知らないでしょ。

まして、曲を作って映画とシーンと適合するか調整したり

スタジオに入ってオケの人達と演奏したり

その後にミックス作業でまた調整したり。

ひとつの楽曲を映画に入れるにあたり

どれだけの労力と人たちが関わっていることか。

そして、みんな熱いプロ集団。

 

知らなかったことが多すぎて

驚きがたくさんあった。

 

無声映画をシアターオルガンで即興演奏したりしてたこと。

作曲家は自分で指揮派とスタジオ指示派がいたりする。

これも知らなかったことだ。

 

昔の映画だけじゃなく最近の現代のまで

それぞれの音楽の作り方という歴史を

見せてくれたことも勉強になった。

 

ジマーさんの最後の方のインタビューで

「日常的にオーケストラを使っている最後の人種。

それが消滅すれば文化に大きな亀裂が入る」

 

テクノロジーが進化して

音楽を作ることができる世界になったとはいえ、

やはりオーケストラという

人が持つ微妙な感情が

音としてもろに現れる良い意味での揺さぶりは

コンピューターには叶わないだろう。

一人一人の演奏が集合体になって奏で始めたら

毎回違った音として伝わってくるだろう。

人って秒ごとに感情が変わるらしいから。

そこが魅力なのかもしれないけど。

 

映画音楽から話がそれてもうた…。

でも、最近の映画音楽も嫌いじゃない。

 

ジョン・ウイリアムズもハンス・ジマー

天才だと私は思ってる。

ジョンの多彩性は見事すぎるのでCDまで購入してる。

 

音楽が有名な名作と言われる映画も

ちょっとちょっとのシーンで出てくる。

気持ちが盛り上がるとこが使われて。

ダースベイダーの登場シーンとか

ロッキー、インディ、パイレーツとか。

中でもE.T。

何度も見てるのに、このラストシーンのとこは

目頭が熱くなり、涙出そうになった(笑)

 

音楽という相乗効果で人の気持ちは高ぶり

熱くなったり、悲しみが増したりする。

どれだけの力があるんだ、音楽は!

やっぱ映像と音楽の融合でいい映画になるんだ、

と認識できた作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すばらしき映画音楽たち(字幕版)

嘘八百 京町ロワイヤル

 

 

 

 

 

監督 武正晴

キャスト

中井貴一…小池

佐々木蔵之介…野田

広末涼子…橘志野

 

嘘八百」の続き、2作目。

前のより、こっちの方がまだバランスがとれてたかなと思う。

主役2人の子供たちがそんなに活躍しなかったので。

ワチャワチャ感がなく見れた。

 

でも続きものなので

前作を見ておかないと、相関図がわかりにくいかもしれない。

子供たちや土竜の居酒屋の人達とか。

 

でも京町ロワイヤルというわりには

京町がそこまで出てこなかったような気もした。

撮影期間が異例の短さだから

そういうの気にしなかったのかしら(笑)

 

広末は「コンフィデンスマン」でもそうだけど

こういう役をよくやるようになったよね。

でも着物姿は予想以上にしっぽりハマってキレイだった―。

昔デビューしたころ、おにぎりのような人だったのに

すっかり和服も似合う女性になったわ。

 

はたかけという、茶碗のことは

やっぱり興味ない私なんで

どれが本物でどれが贋作なのか、

どこでどうすり替えたのかというくだりが

全然わからなかったんだけど

まあそこはスルーでいいかな。

 

これってラストで「つづく」とかっていうテロップが出てた。

もしかしてまだ続編やる気なんだろうか?

いや、もういいでしょと思う。

 

骨董の世界なんて狭いでしょ。

まして関西周辺だけで動き回ってるわけだし。

他の場所に行っちゃったら

学芸員役の塚地が活躍できなくなってしまうよ。

土竜の人達や外国人バイヤーさんも(笑)

 

だらだらと見る分には良い映画でした。

続きはいらないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

嘘八百 京町ロワイヤル

破門 ふたりのヤクビョーガミ

 

 

監督 小林聖太郎

キャスト

佐々木蔵之介…桑原

横山裕…二宮

北川景子…悠紀

 

 

BSでやってたほうの

北村&岳ちゃんをもし見ていなかったら…

うーん、それでも今一つだったような気がする。

 

こっちの2人は特に好きでも嫌いでもないんだが

この2人の組み合わせがどうしても合ってないような。

プラス効果が発揮されてない。

佐々木さん演じる桑原が、二宮に

「俺のこと嫌いになったのか?」っていう

謎めいた告白もストレートにしてるのに

愛が感じられない。

 

って、佐々木さんのぱっと見風体が

気性が荒い破天荒ヤクザでなく

インテリヤクザなんだよね。

なぜだろう?スマート体型だから?

目ひんむいて怒り狂っても、強そうに見えないんだな。

 

比較してはいけないのを承知で言うが

北村君ヤクザはケンカシーンも格好良すぎる。

目の迫が違う。

北村三白眼は誰よりも怖そうだった。笑ったけど。

同じように佐々木さんヤクザにも期待してしまったが

肝心のケンカシーンは全然あっぱれじゃない。

 

マカオに行くとき着ていた

留袖アロハが渋すぎてオシャレだった。

そこだけだ、褒めどころ。

 

横山君はどうだ?

ゴメン、話にならない。

でも実家に帰っていったときの

母親との食卓シーンはさりげなくって良かった。

緑子さんのおかげかも。

 

小清水役は橋爪さん。

BSのときの小清水は木下ほうか。

ほうかさんは小清水からヤクザにシフトチェンジして

こっちにも登場。

比較しながら演じたのかね、ほうかさん。

組関係を演じたベテラン方はいうことなしです。

 

表現するのが難しいんだけど

映画を見てると、その映画の特徴カラーってのが

なんとなーく頭の中に湧き出てくるんですわ。

BS版のはピンクがかって見えてた。

こっちの映画のは緑がかった泥色。

そんな色が見えてました。

 

きっとね、桑原さんが大好きな

ナポリタンのシーンが出てこなかったからだと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

破門 ふたりのヤクビョーガミ

愛なき森で叫べ

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監督 園子温

キャスト

椎名桔平…村田丈

満島真之介…シン

鎌滝えり…美津子

 

 

ここ何日もずっと「子宮に沈める」の

幸ちゃんのマヨネーズ水吸ってるシーンが

頭から離れなくってさ。

自分じゃそこまでと思ってなくても

脳の中ではかなりの衝撃だったのかも。

 

それ以上の衝撃映画を上書きして見れば

記憶が薄くなるかと思って

実話ベースものを貪って見ています。

 

これは園子温監督だし、実話がどーのとあったし、

園さん映画は嫌いじゃないし…

ってことで見ることに。

 

そうなんだよ、実話から脚色して作ったらしい。

元のその題材ってのが「北九州監禁殺人事件」のやつなんだ。

でもね、かなーり脚色されてて見ごたえがなかった。

 

女子高生とか出てくるのは園さんらしい。

村田とかなぜか必ず女性役名「美津子」が出る(笑)

そんなに好きなのか?美津子という名前が。

 

口が上手く、人をマインドコントロールする。

通電する。

ってとこは実話に絡めてなんだけど

私は香川&西島の「クリーピー偽りの隣人」のほうが

衝撃的に怖かった。

あまりにも日常に潜む闇っぽくて。

 

この「愛なき~」は

村田という男が滑稽すぎてついていけなかった。

演劇部の女子高生たちがロミオとジュリエット

文化祭でやるんだと、いうプロローグもあったからなのか、

なぜか村田やシンまでもが芝居がかった口調で

三流役者調に振る舞ってる。

このクサい演技が続くんで

正直、キツイな、これ見るのキツイよな…

と思いながら前半は頑張って見た。

 

同時に、こういうので満足したのか?

と園監督にすら疑問が出始めた。

残酷なのも作るのに、

とんでもなくバカバカしいのも作るからね、彼は。

 

人が死に、風呂場での解体シーンも出てきた。

見る人にとっちゃグロいし、だめかもしれないが

冷たい熱帯魚」ですでに耐性はついているので

至ってこれは問題なし。

むしろ、でんでん様のお顔が人形すぎて

造り物とわかってしまう。

なぜ「冷たい~」と似たようなシーンにしてしまったのか。

もう出尽くしちゃったのか?園さん。

 

エイコという女子高生が

亡霊となってチラホラ出てくるのだが

最後まで出てきやがった。

霊によって連れてかれる結末なんて

見たくもなかった。

これでラストはうまく収めたつもりだろうが

全くもって面白くない。

残念な終わり方だった。

 

そろそろ実話ものから少し離れようか。