切り裂き魔ゴーレム

切り裂き魔ゴーレム(字幕版)

 

 

監督 フアン・カルロス・メディナ

キャスト

ビル・ナイ…キルデア警部補

オリヴィア・クック…リジ―

ダグラス・ブース…ダン

 

 

あらすじ

作家のジョンが死んでるということで

警察は立ち合いのため家にやってきた。

メイドがカラの毒薬の瓶を見つけ、なおかつ

昨夜夫婦喧嘩をしてたという証言の元、

死因は自殺ではなく、妻が殺した疑いがかけられた。

妻は喜劇女優のリジ―。

同時期に連続殺人事件も続いていた。

警部補キルデアが捜査を担当。

捜査をしていくうちに、作家ジョンを含む4人の名が浮上。

しかしジョンはすでに死亡。

ジョンがどういう人物だったか探るために

キルデアはリジ―と接触していくことになる。

 

 

イギリス映画なのでなかなか馴染みがない名前が並ぶわ。

なので途中、誰が誰だっけ?とややこしくなる面も。

 

なんか私、途中で真犯人がわかっちゃったので

ラストでどんでんされても驚きはなかった。

正統派なミステリーだけど、ドラマっぽい作りにも見える。

そして、この手の作品は他にもあったりする。

 

ただ!!

真犯人がわかってから、まだ余韻程度に話は続く。

そこで画面では描かれてない本当のミステリーが

残っていた。

 

いろんな考察ができるので

どれが正解なのかは見ている側で判断してもよいのかな。

ダンという人物がいますが、

彼目線で考えたらすべての出来事は

演劇場を守るため、家族(劇団員)を守るため、

そしてリジ―の名を後世に刻むために

手を組んだ一人かもしれないと。

 

ダン役のダグラスブースは

一度ドラキュラ役をやってもらいたい俳優さんでした。

顔立ちがドラキュラ合ってそう。

 

この時代のファッションってのが「おっ!」と思った。

男の服装。

今まで男性のファッションを気にしたことなかったんで。

シャツの襟を立てたままで、ネクタイをああいうふうに結ぶ。

ネクタイが巻かれてる様子がまるわかりで面白い。

当時のオシャレだったんでしょうね。

ヴィクトリア朝っていうんかい。

 

余談ですが、死体が思った以上にグロかった。

そこまでグロくする必要もなかったのに。

 

 

 

 

 

 

切り裂き魔ゴーレム(字幕版)

空白 

空白

 

 

監督 吉田恵輔

キャスト

古田新太添田

松坂桃李…青柳

寺島しのぶ草加

 

 

あらすじ

女子中学生がスーパーで万引き未遂を起こした。

店長に手を引っ張られ、事務所に連れていかれるが

いきなり店外へ逃げ出す中学生。

追う店長。

逃げていく途中、中学生は停まっていた車の脇から飛び出し、

走ってきた車に撥ねられ、その後トラックに引き摺られ即死。

娘の父親は怒りの矛先を店長に向ける。

葬式に訪れた店長だが、父親から激しく詰め寄られる。

その父親の異様な行動をマスコミは面白おかしく報じる。

気性の荒い父親、そして謝り続ける店長。

彼らは時として加害者であり、被害者でもある。

彼らの苦しみは何処に向かって行くのか。

 

 

これは隠れた名作でした。

ずっとお気に入りリストに入れといたままでした。

こんな良作が埋もれていたとは。

 

ものすごく考えてしまう映画です。

自分が事故で死んだ子供の親ならば。

自分が店長だったら、その時の対応は。

自分の友人や職場の人が苦しんでいるならば。

自分が不運にも車で人を轢いてしまったら。

自分の子供が車で人を轢き、相手方が死んでしまったら。

自分の慕う人が被害者遺族になったら。

 

万引き云々はともかく、

交通事故は予期せぬことで

いつ自分が加害者になるか被害者になるかもしれない。

当事者も含め、その周りも巻き込まれる苦悩。

こんな身近な題材をよく取り上げてくれました。

 

前半はキツイ。

さっき書いたように、もし自分が〇〇だったらと思うと

彼らの苦しさが伝わってきそうで

見ていてツライものがある。

父親の荒々しい行動も共感できる。

店長のいたたまれなさも胸がつぶれる思いになる。

草加部さんは…やりすぎな面があったが気持ちはわからなくもない。

 

あらゆる人々の気持ちが

あらゆる角度から映し出されているので

どんどん見ていてしんどくなってくる。

 

真っ暗でざわついていた気持ちに

後光を射すようなセリフが!

最初に中学生を轢いてしまった運転手の母親。

あそこまで悟れる心情になれるだろうか。

自分の娘の葬式中に訪れた添田に対し、

それでも代わりに謝罪ができるものだろうか。

オトナの対応を通り越して、悟りの境地ですわ。

 

私には無理そうだ。

なぜって、私は添田と同じようなタイプだから。

感情をそのまま行動に移してしまう小さな人間だから。

娘の死後、狂気に近いような行動もとっていたが

至ってそれはよくわかる。

あと、弁当オーダーミスで切れてしまった青柳。

この心情も痛いほどわかる。

一番わからなかったのが草加部さん…。

でもね、草加部さんのような人は時として

神経がまいっちゃう病気にかかりやすい。

 

添田の舎弟のような野木君の存在が

しんどい流れの中で唯一、心が和むキャラでした。

 

すべての俳優さんたちが良質なキャスティングで演じてます。

ガツンと響く映画でした。

 

 

 

 

 

空白

エクスティンクション 地球奪還

 

 

監督 ベン・ヤング

キャスト

マイケル・ペーニャ…ピーター

リジ―・キャプラン…アリス

マイク・コルター…ピーターの上司

 

 

あらすじ

ピーターはいつも同じ悪夢を見る。

空に光が走り、その光が人々を攻撃してくる。

妻や上司からも病院を勧められ、向かってみたが

待合室でピーターと同じ悪夢を語る男と会う。

やがてその夢は現実のものと化していく…。

 

 

これはペーニャさんが好きなので見た。

ひとつ前のモモアさんも好きで、モモアは頼れる男。

ペーニャは頼りなさそうな男の役がホント似合う。

ポロシャツが似合う。

清掃員かと思ったら電気技師だった。

彼は本来なら脇役で光るが、今回は主役♡

 

もうタイトルでネタバレになってしまっています。

でも内容を知らずに見てるので

わかってからは「あ、そういうことね」です。

まあ侵略系です。

 

モモアさんの時と同様に、こっちも娘がいます。

娘や妻のために男は頑張るのです。

その娘、次女のルーシーですが、

この年代の子供の行動がどうだってのは知ってます。

だから余計にイライラします。

 

人形取りに戻るのかよ…。

早く来い、と言ってるのに立ち止まるなよ…。

泣いて駄々こねるなよ…。

なにかと思うようには動いてくれないルーシーの行動。

しかたないですね。

 

頼りない男の役が似合うペーニャさんなんで

いくら今回頑張ってはいても

どうしても根底にある頼りなさが出てきてしまう。

頑張っても地味に見えてしまう悲しいペーニャ。

 

それはラストの電車を追うシーンでもわかる。

「待ってくれー」と電車を追いかけるのだが、

必死に追いかけてる走りっぷりではない。

なんか見てて切なくなる…。

 

やっぱペーニャさんは体を張るようなSFものではなく、

普通に過ごす普通の役の人の方があってる気がする。

だけどもそんな地味なペーニャさんが好きなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スイートガール

 

 

監督 ブライアン・アンドリュー・メンドーザ

キャスト

ジェイソン・モモア…レイ・クーパー

イザベラ・メルセード…レイチェル・クーパー

マヌエル・ガルシア…アモス・サントス

 

 

あらすじ

レイは妻と娘がとても大事な良き夫、良き父。

が、妻はガン闘病中。

新薬が開発され、安価で世に出るのを心待ちにしていた。

しかしその薬が無期限延期になり、市場から撤退することに。

一体なぜ?

テレビで製薬会社CEOと議員が議論し、

なおかつ国民の声も電話で聴こうという番組に

レイは怒り心頭で電話した。

「妻が死んだら、お前にも死刑宣告を言い渡す!」

…妻が亡くなってから半年後、ある記者からの電話。

どうやら半年前の番組を見ていたようで。

その製薬会社で収賄罪の絡みがあるようなので、

取材の依頼を受けてくれないかというもの。

すると背後から別の男がやってきて、記者とレイは刺された。

復讐のために2年後、レイは刺した男の行方を掴んで行動する…。

 

 

ジェイソン・モモアさんが好きなので見ることに。

ぶっ飛び超人なモモアさんが好きだが、

こういうのもなかなか良いかな♡

ただし、ずっと長髪なのが気になりますが。

 

あらすじではレイさん主導で話を進めましたが、

娘のレイチェルも一緒に動き回ります。

ここが鍵です!!!

 

見てから1時間半後にアッ!!ということが起こります。

そうか、なんとなくアレ?というシーンがあったけど

気づかなかったよー。

まんまとハメられた。いや、面白かったよ!

 

モモアさんなので、アクションは見ごたえあります。

役ではボクシングもやっている設定なので

いざ、殺し屋や偉い人の下についてる警備たちとの

立ち回りシーンはガンガンと攻めていきます。

背も高いし、体も鍛えてるので素敵な画です。

 

娘役の女の子はモモアとは反対で

小さく華奢な女優さんですが、彼女も頑張ってた。

まつ毛フサフサなお目目で、俊敏力もある。

役で活かされてましたね。

 

頼りがいがあるタフガイなモモアさん。

カッコよかったです!

ビックリな脚本も良かったです。

 

 

 

 

 

名探偵コナン 沈黙の15分

劇場版 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)

 

 

監督 山本泰一郎 静野孔文

 

 

あらすじ

トンネル爆破事故が起き、

都知事を恨んでる奴が犯人とにらんだコナン。

大臣だった頃の時に何かあったんじゃないかと疑い、

新潟県北ノ沢村というところにみんなして出向く。

 

 

ドラえもんもコナンもそうだが、

映画になるとスケールがでっかくなるため、

非現実的なことをしでかすんだよな。

 

それはそれで面白がった者勝ちなんでしょうが、

小学生なんかがこの映画を見て、理解できるのか?

って思ったりもする。

 

謎解きメインでなくって

アクションがとにかくド派手で。

アニメだから偉い超人になるのも可能ですが、

思わずチャチャを入れたくなってしまいました。

 

最初のトンネル爆破事故なんて普通なら大惨事もいいところ。

歴史的な事故として残りそうなほど。

地下鉄がその下を走ってるトンネルに突っ込みおりてきて

トンネルから出た先の道が急カーブ。

コナンはコナンでジェットボードに乗ってトンネル内を逆走。

 

爆破まで15秒しかないのに

地下鉄に乗ってる目暮警部に電話して「爆発する!」を伝えて

運転室まで駆けてって大声でそれを伝える。

ふ…間に合いませんな。

なのに結果、死人誰一人として無し。

素晴らしい世界です。

 

あとは~

コナンはすでに「見た目は子供~」だから

せいぜいよしとしても、

夜に元太たち子供3人が勝手にスノーモービル乗ってる。

しかも公道から外れて乗り回しちゃったりしてる。

小学1年でそんなこと出来るかっていうの。

 

今作ではなぜか戦場カメラマンの渡部陽一さんが出演。

声のみでなく、アニメで似せた聞き取りの刑事役。

当然、話し方に特徴あり。

映画のコナンってこういうんでしたっけ?

最近見てなかったので知りませんでしたが、

他にもゲスト声優出てたっけ?

だとしたら…いらないと思う。

 

この回がたまたまハズレだったのか、

こういう風な趣旨に変わっちゃったのか、

(監督も今作から変わったらしいですが)

謎解きはどーしたー?

 

 

劇場版 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)

パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画

パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画

 

 

監督 ジル・スプレカー

キャスト

グレッグ・キニア…ミッキー・プロハス

アラン・アーキン…ゴルヴィー・ハウアー

ビリー・クラダップ…警報機業者

 

 

あらすじ

金遣いが荒いがゆえにお金に困っている

保険セールスマンのミッキー。

そんな中、新人保険セールスマンからのつてで、

ある一人の老人ゴルヴィーと出会う。

ゴルヴィーが所有しているバイオリンが実はかなり高価な物で

どうにかそれを金に換えられないかと

偽のバイオリンとすり替える。

そこからミッキーに不幸が次々と襲い、

不幸の収拾がつかないことに。

 

 

一応、大作と銘打つような映画ばかり見てきた数日だったので

これは小さい場所での小さい出来事のような

佳作扱いで見ちゃったわ。

主人公のドタバタ騒ぎも小物が小物なりの頭で

考えあぐねいてるようにしか見えん。

 

そう、この主人公の姑息な考えがどうにも好きになれず、

嘘の上塗りが続いて

どんどん悪いことが起きてるってのに何一つ同情できない。

 

鈍感タイプの私は

最後の10分でまんまとこの映画の策に裏切られましたが、

それでも全体を通してスッキリしなかった。

「あ、そうだったんだー。へー、それで?」っていう感想。

なぜ主人公が標的にされたのかも謎。

そんなに手の込んだやり方をしなくても

この主人公は小物なんだから相手にしなくてもよかったのでは?

大物なら別ですが、たかだか保険セールスマンだよ?

 

シリアスなサスペンスにしても中途半端。

所々でコメディも入れてたようだがそれも中途半端。

華やかさも中途半端。

もし、主人公が予想通りの動きをしなかったら

どうしてたんだろうの詰めも中途半端。

最後のどんでん返しのネタバレも雑で中途半端。

 

やっぱり佳作でした。

主人公の悲壮感漂う姿をもっと顔芸でもして

やりすぎ満載にでもすればよかったんではないでしょうか。

それでも同情はできんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画 [DVD]

12モンキーズ

12モンキーズ(字幕版)

 

 

監督 テリー・ギリアム

キャスト

ブルース・ウィリス…ジェームズ・コール

マデリーン・ストー…キャサリン精神科医

ブラッド・ピット…ジェフリー・ゴインズ

 

 

あらすじ

人類のほぼ9割がウイルスによって死んだ。

地上では生きられないために

生き残った者は地下で暮らす生活を送っていた。

犯罪者の主人公ジェームズは

科学者から特赦のための任務を遂行することになる。

それは過去に戻り、元々の原因の純ウイルスを入手せよ、

12モンキーズ」という謎の団体が作り上げたものだということだった。

がしかし、タイムマシンの故障により、

96年に行く予定が間違って90年に送り込まれた。

ジェームズはレインコートにパンツ1枚という格好なので

そのまま逮捕され、精神病院送りとなった。

そこで主治医のキャサリン医師と、

病院患者のゴインズと知り合うことになる。

[12モンキーズ」とは一体、どういう組織なのか。

 

 

ああ、これも有名な映画だってのに見てこなかったわ。

見た気になってる記憶違いはもうやめよう。

 

なかなかSFものを文章にしていくのって難しいのね。

ましてやこの話はタイムトラベルなんで、

あっちとかこっちとか、現実や妄想など混じってるし。

 

出だしから終末ものだしさ、

ましてウイルスによって、なんて今のコロナと話がかぶってて

非常識ながら新鮮味があった。

たぶん公開当時に見ても、ウイルスの話されても

ピンとこなかったかもしれない。

 

文章にしていくのは長くなって面倒だが、

お話的にはそこまで頭は混乱しない。

ジェームズが妄想か現実か、なんて混濁したような物言いするから

見てて匂わせてるなあ、とは思うけれど

ハッキリと!アンタが今いるとこは現実だよ!と言って差し上げます。

 

そこらへんが惜しいところでした。

見ているこっちは何の迷いもなく、現実と言えちゃうんです。

ジェームズが精神障害なんてこれっぽっちも思えない。

薬飲まされて勝手にラリパッパ状態になってるだけ。

天の声みたいなの、そこだけは妄想でしょ。

もう少しホントはどっちなの?とサスペンス仕立てにでもすれば

ワクワク感は募ったかもしれません。

 

見どころは数点。

病院内でブラピがウィリスのデコや頭を

パンパンと叩くのが好きでした。

芸人がハゲをいじるような感じのたたきかたで♪

第一次世界大戦の負傷者の写真で

傍にいる男が実はジェームズであった時の写りこんでる顔。

なぜかツボりました。

突然未来に戻され、目覚めたらベッドに拘束。

その時の子供が好むような漫画柄の毛布が掛けられた。

ツボりました。

ブラピの眼の動き。

定まってないのでイカれ演技が面白かった。

 

そんなとこです。

コメディを散りばめたところが魅力でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12モンキーズ(字幕版)