八月のクリスマス

八月のクリスマス

 

 

監督 ホ・ジノ

キャスト

ハン・ソッキュ…ジョンウォン

シム・ウナ…タリム

チョン・ミソン…ジウォン

 

 

見終わった後、いつまでも余韻が残る韓国映画でした。

韓国だとバイオレンスや

恋愛ものも悲哀過剰だったりするのに

これはかなり抑えた作りで

なんなら会話(セリフ)すらも少なめ。

どっちかというと

日本作品のような映像中心で見せて伝える要素が多かったかも。

 

難病で残りの人生を写真屋として淡々と過ごしてる主人公。

そこの店に女性が来訪し、知り合い

お互い惹かれあっていくのだが、という話ですが

病名などは明かされず。

主人公も特につらい素振りもせず

病院に行く、薬を飲むシーンだけ。

なんなら、いつもニコニコと穏やかな表情をしているし

スクーターに乗ったりもしてる。

映画としての光を当てるとこははそこではないので

掘り下げて見せる必要はないんだろうと途中で気づいた。

 

彼女のことがいとおしく思うも

自分が余命いくばくもないため

それ以上介入しない主人公。

いじらしい、というのか

まさに昭和のころのピュアで誠実な恋愛ドラマ。

 

そういえば人との連絡手段も電話だったし

彼女とは連絡先の交換もなかったんだね。

98年の作品なので、まだスマホもないのか。

今の時代に慣れてると不便だとも思うが

相手のことを思い浮かべて手紙にしたためる時間や

恋に焦がれて耽る時間って必要よね。

 

ラブストーリーというより

まだお互いに好意の段階で最終章を迎えてしまう。

これからの2人の行く末を見届けたかったけれど

見れずで終わってしまうから切なさだけが残る。

なので、余韻が…ね。

 

あ、これ日本でリメイクしてたんだってね。

見てないと思うけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八月のクリスマス